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過去のニュース(2014年)

2014.02.11 プレイヤー

日本最強のエンターティナー

Player Pick up  大井直幸

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エンターティナー・大井直幸


昨年の夏、大阪のとあるホテルで開かれたパーティーで、大井直幸がビンゴ大会の司会を務めていた。ビリヤードのプレースタイルと同様に、軽妙さを備えた爆発力あるトークで会場は爆笑の渦へ。その時に誰かが「プロ」というワードを発したらしく、ビリヤードをしない参加者たちは「プロの芸人さん」という認知をしたようで、「さすがプロは違うね」と感心していたのだという。

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試合会場でも人気


無理もないと感じる。2006年のデビュー当時から過去に類のない個性が光った大井だが、トークやパフォーマンスも8年分の進化を遂げている。先日に広島の『ファイブナイン』で開催された『西日本グランプリ第1戦』でも、試合の合間にペアマッチイベントが開催され、場馴れしたプロたちが明るく盛り上げる中、一際の存在感を示していたのが大井だった。

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試合中の表情も豊か


陽気で気さくな若手。そんな域はとっくに超え、会場内に一体感を与える大井のパフォーマンスは、内輪ウケの要素を排除し、老若男女を問わず受け入れられる水準にある。もう「トークでも稼いでいけるのではないか?」とさえ感じるほどだ。西日本グランプリを観戦したことがないという人は、大会に付随して行われるイベント(ペアマッチなど)を見るだけでも、きっと「来てよかった」と思えることだろう。

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そして試合もほぼ全試合で圧勝しての優勝。ベスト16以降の4試合、平均失点は1.25点(7点先取)。ショットの一つ一つに向上した精度を見せ、大会終了後にゲームを始めたお客さんたちは、頻繁に「この球も大井プロだったら簡単に入れる」といった言葉を頻繁に挟んでいた。入れて当たり前、ポジションして当たり前。そしてギャラリーを楽しませることも当たり前。そんな広島の1日だった。

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試合後にコメントを求めると、「真面目にやろうと思ってね。気持ちでちゃんとしないと」と、自身の課題を明かし、昨年にランキング1位の座に就いた土方隼斗については「勝つべくして勝ってんな」と評し、「アレに必死についていく感じで頑張ろうかな、ってね」と意気込みを示した。今シーズンも西日本は大井が力強く牽引するであろうと予感をさせる。

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もちろん役者は彼1人ではない。硬軟に富んだ個性派揃いの面々が存分に素顔に近いキャラクターを発揮し、運営陣も年々パワーアップを果たし、裏方での動きも目に見えて進化を遂げる状況にある。そんな中、最前線でポイントをゲットする大井はさしずめエースストライカーといったところか。日本最強のエンターティナーは、3度目の日本ランキング1位奪取へ、そして世界獲りへ、2014年視界良好。

Akira TAKATA