西日本グランプリ第1戦
優勝の大井直幸
本日(2月2日)広島の『ファイブナイン』(予選は『球友クラブ観音』併用)で開催された『グランプリウェスト第1戦』は、大井直幸が猛スピードで大量のランアウトの山を築き上げて華々しく優勝を飾った。
広島『ファイブナイン』
プロ36名、アマチュア29名の参加者を迎えた今日。西日本の実力者たちが順当に予選を勝ち上がり、各々コンディションにアジャストしながら、「これぞプロ」という技を披露する。そんな中で飛び切りの速さで試合を終え、他のゲームを待っていたのが大井だった。
準優勝の杉原匡
予選2試合を戦って決勝ラウンド(ベスト16)に残った大井は、地元の別府賢治を2点に抑えると、鎌田充昭、田中雅明、杉原匡の3名を相手にすべて失点1に留める圧倒的な展開で、自身が28得点を挙げる間、失点は5点という驚異的な数字を残して優勝を果たした。
どの相手も相当に高い仕上がりで臨んでいただけに、大井の攻撃力の高さが際立つ1日に。そんな大井のショーを堪能したのはファンだけではなかった。ファイナルを観戦していたプロたちも「オフェンス力の高さが桁外れ」(福本宇太郎)、「あんなゲームをされたら誰も勝てない」(川端聡)と口々に大井の優勝劇を讃えた。
ファイナルのバンキング
ファイナルで敗れた杉原は「あの展開からマクる力は今の自分は持っていないかもしれない。今後、こうした舞台で大井君と対戦する機会を増やしていくことが、彼を倒す力を身に付ける術だと思う」と大井の実力を認め、そこに照準を合わせて挑んでいくという旨の言葉を残した。
左から、3位タイ・田中雅明、優勝・大井直幸、準優勝・杉原匡、3位タイ・福本宇太郎
プレーでも試合の合間のペアマッチでも会場を盛り上げた今日の主役・大井。「今日は真面目に球を狙うことを心がけた。(昨年のランキング1位、2位であった)ハヤト(土方プロ)とかロー君(羅立文プロ)が持っている真面目さが僕には足りてないからね」と、超速プレーの裏に丁寧さもあったことを示唆し、今シーズンに国内戦線でも中心に返り咲く意欲を覗かせていた。
まずは大井が1勝。2戦目以降にどのような勢力図を描いていくのか。今年の西の役者たちは一味も二味も違うと感じた。
Akira TAKATA