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西日本グランプリ第1戦

2月2日（日）に広島市の『ファイブナイン』において『グランプリウェスト（西日本GP）第1戦』が開催される。今年は全6戦の開催予定がアナウンスされている西のGP。プロの動向を占う前に、まずはアマチュア選手に対する同シリーズの特典を見直しておこう。

まず昨年から告知されていた通り、アマチュア選手が優勝した際には『ペアで行く4泊6日のハワイ旅行』が副賞として用意されている。更に該当者が出た場合でも、昨年・今年の西GP出場経験アマ選手のみによる『最強アマチュア決定戦』が開催されると発表。そこでは2年間で5回以上出場した選手はステージ2へのシード権も与えられ、さらに2年間のトータルポイント上位4名はファイナルステージへのシードも約束されているという。これはアマチュアプレイヤーにとって参加し甲斐のある特典だろう。

一方、プロにとっては昨年までと同様、賞金とランキングポイントを稼ぐチャンスの場、に変わりはない。そんなトップ選手たちが激しく競い合う舞台。今シーズンの見どころをデータとともに紹介しておこう。あまりに優勝候補が多く予想しにくいところだが、それほど猛者が集う場。観戦のスパイスになれば幸いだ。

まず昨年4戦中2回優勝しているのが田中雅明。さらに準優勝も1回あり、昨年の西GPは田中イヤーであったと表してよいだろう。さらに連勝記録はなお継続中であるため、今週末のGPは田中自身と大井直幸が記録として残す、西GP3連勝のタイ記録へ挑む一戦でもある。なお西GPの前身にあたる『西日本プロツアー』時代には利川章雲が同じく3連勝、片岡久直が4連勝という記録を残している。

次に注目すべきは、'11〜'12シーズンに2人でGPタイトルを独占した（2人が欠場した1戦を除く）、大井と川端聡のペア。川端は過去4年連続でGP制覇を果たしており、今年は5年連続GPタイトルを懸けたシーズンとなる。ちなみに田中は'04〜'09で6年連続GP優勝を樹立していて、現時点でこちらも西GP記録保持者だ。（試合開催数が多かったプロツアー時代にはもっと多い記録が残されている）また大井がどれほどの爆発力を秘めているかは、今さら説明も不要だろう。

そして先の関西オープンで大井と川端を倒して3位入賞している吉岡正登や、昨年の北海道オープンを制した竹中寛、そして北陸オープン優勝から全日本選手権5位タイと流れを掴んだ北谷好宏らに注目。ここに昨シーズンから一際の安定感が光る青木亮二と屈指のテクニシャンである福本宇太郎という『みかんの王子』達（青木は愛媛在住、福本は和歌山在住）をマークしておけば万全か。

いや、原口俊行や杉原匡らも頂上を見据えての参戦だろう。また斎藤慎太郎、山川英樹あたりのプロ公式戦初優勝もカウントダウンに入っていると窺える。結局、有名選手を連ねた格好となったが、今回も優勝できるのはただ1人。そこに立って誇らしい笑みを浮かべるのは誰なのか？　決戦は明日、広島で行われる。

Akira TAKATA