今週末は関西オープン
いよいよ今週末(1月25日〜26日)に『関西オープン』が大阪市の『玉出ビリヤードACE』(予選は複数店舗併用)で開催される。この注目が集まるビッグトーナメントを前に、あらためて概要と特徴をおさらいしておきたい。
関西オープンの決勝会場となる大阪府大阪市の『玉出ビリヤードACE』
今年で24回目を数えるこの大会。昨年、一昨年は春の開催であったが、基本的に『開幕戦』の位置付けとして知られる。そして今年は3年ぶりに1月開催へと戻された。新しい年のスタートを占う意味もあり、遠方からの出場プロも多い試合として知られる。なお種目は一昨年からテンボールが採用されている(男子のみ)。
さらに興味深いデータがある。この大会を制した選手の多くがシーズンをとびきりの好成績で終える傾向にあるのだ。過去2年は開幕戦ではなかったものの、昨年優勝の
土方隼斗は自身初の日本ランキング1位を射止め、一昨年に日本人最高位(準優勝)だった
大井直幸もその年に1位の座に輝いた。
昨年の男子ベスト4。左から3位タイ・赤狩山幸男、準優勝のアレックス・パグラヤン、優勝・土方隼斗、3位タイ・羅立文、ベストアマ・宮田慎吾選手
さらに『開幕戦』の歴史をさかのぼると、2011年は
栗林達が、2010年は
羅立文が、やはり関西オープンを制して、そのまま日本一の椅子にたどり着いている。2009年優勝の
川端聡はシーズン6位に終わっているが、その前年はこの大会を制した勢いを駆ってランキング1位を獲得した。つまりこの大会は過去5年中、4人の優勝者(もしくは日本人最高位)がそのシーズンの日本一となっている。
また2003年に始まった女子の部『関西レディースオープン』も、優勝者の約9割がシーズンを3位以内のランキングでフィニッシュしている。(過去5年優勝者とシーズン順位は'13年・
曽根恭子=3位、'12年・
河原千尋=2位、'11年・河原=1位、'10年・http://www.billiards-cues.jp/data/jpba/wemen/kajitani_akimi.php=2位、'09年・
福家美幸(現・栗林)=2位)。また先の記事でも記したように、女子の部は過去11年で6人しか優勝を果たしておらず、この大会の女神はやや偏って微笑むかのようだ。
昨年の女子ベスト4。左から3位タイ・新保まり子、優勝・曽根恭子、準優勝・夕川景子、3位タイ・野内麻聖美
ここまで紹介したデータは単なる偶然なのか、それとも関西オープンには再現率の高いジンクスが存在するのか。今年の開幕戦はいよいよ明日から。どうぞお見逃しなく。なおウェブキューズからもレポートをお届けするので、こちらのチェックもよろしくお願いします!
Akira TAKATA