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過去のニュース(2014年)

2014.01.28 プレイヤー

若きエース、2014年も好発進

Player Pick up  土方隼斗  ーさわやかさを残し、オーラを纏ってー

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『関西オープン』で大会2連覇を達成した土方隼斗。昨年にこの大会で彼が優勝した時に『土方隼斗スタイル第2章へ』というタイトルの記事を書いた。(該当記事はコチラ)あらためて読み返してみると、現場で見た彼の頼もしさを見たままに連ね、『いよいよ世界獲りにも期待が高まる』と結んでいた。

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試合中の笑みも「上手くいって」いることの表れ


「何か、ホント、上手くいってますね」。表彰式後にコメントを求めると、嬉しそうに屈託のない笑顔でそうコメント。試合中の心理状態については「ファイナルであれだけ緊張しない、何か練習のような気持ち」であったことを明かし、「それが良いのか悪いのかはわからないけど、初めての感覚」であったと教えてくれた。

また勝因については、1日を通して「シュートミスが(ほぼ)出なかったこと」と分析し、「反省点はありますが、致命的なミスがなかった」ことを挙げた。しかし1回戦(対E・ペレス)では9-1の最速スピード決着、2回戦は好気配だった杉原匡を相手に土方はブレイクノーイン4回という苦しい展開からの捲り勝ち(9-7)。さらに栗林達吉岡正登、そしてR・ガレゴという難敵をなぎ倒す姿は、十分に王者の貫録を示すものであった。

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今回は数日の余裕を持った日程で大阪入り。そして「大井さん(直幸由希子プロ夫妻)の家に泊めてもらい、ホテルにはない居心地のよさで(笑)、生活リズムもよく体調も最高」であったこと。「(大井との)緊張感のある練習ができたお陰で、1回戦(シード参戦のためベスト32から)の精神的な状態に不安なく」臨むことを成し得たという。すべてが常勝土方への後押しをする好循環になっているとも受け取ることができる。

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また昨年にシーズン5勝を挙げて念願の日本一を獲得したことで、目の前の1シーンで実力を誇示しなくてはならないという、ある種の呪縛から解かれたのかもしれない。とにかく、一段と逞しく、余裕のある若き王者の姿だった。

そんな土方の快進撃を見て、川端聡が一言。「『勢い』? いや『順当』でしょう」。

2014年も好発進を決めた土方。爽やかさを失わない日本の若きエースは、強い追い風を背に世界を舞台に全力疾走することだろう。トップギアでスタートを切った好漢は、今年の3月で25歳。

Akira TAKATA