2013 WPA Ranking
'13年のWPA(Wolrd Pool-Billiard Association)のランキングが確定し、男子の1位には1930ポイント(以下pt)でナインボール世界選手権を制したドイツのトーステン・ホーマンが輝いた。同選手は先の全日本選手権でも3位タイに輝くなど、その強さを日本でも見せ付けていた。
男子MVPのトーステン・ホーマン
2位には1739ptでフィリピンのリー・バン・コルテッザ。こちらはチャイナオープン優勝で獲得した600ptとUSオープンの準優勝が大きくものを言っての記録。3位には同じくフィリピンのカルロ・ビアドが入る。近年フィリピンの若手として台頭している有望株が、WPAランキング対象試合の優勝こそなかったものの、ハイアベレージをマークしての3位獲得。
なお、昨年1位となった台湾の張榮麟(全日本選手権準優勝)は20位にランクダウン。同国の最高位は10位に入った全日本優勝の柯秉逸(1007pt)となった。
男子日本人最高位は大井直幸
日本勢の最高位は大井直幸(597pt)の27位。ほか上位から順に29位・羅立文(544pt)、44位・赤狩山幸男(427pt)、57位・土方隼斗(359pt)となっており、全体的にポジションを下げることになった。来季の巻き返しに期待したい。
女子はランキング1位も、上位を締める顔ぶれも去年から大きな変動の少ない結果となった。前述の通り、栄冠はイギリスのケリー・フィッシャーで1504pt。アムウェイオープンの優勝(426pt)に始まり、女子テンボール世界選手権でも準優勝で500ptを稼いだ。
女子MVPのケリー・フィッシャー
1位と68pt差で2位となったのが中国の韓雨(1436pt)。女子のWPAランキング対象試合の中で最高ポイントである女子ナインボール世界選手権(750pt)で優勝と、テンボール世界選手権で3位タイに輝くなど昇り調子のままシーズンを終えている。
3位の劉莎莎もチャイナオープン優勝(468pt)とナインボール世界選手権3位(525pt※単独)で1345ptを獲得するなど、上位3名はそれぞれ優勝プラスそれに準ずる活躍を遂げていたことになる。
女子日本人最高位は河原千尋
日本女子の最高位は河原千尋の19位(613pt。昨年も同じく日本女子最高位で20位)、それに続くのが22位の梶谷景美(515pt)、34位・夕川景子(307pt)となった。
女子トップ20にアジア圏以外はK・フィッシャーとアリソン・フィッシャー(6位/イギリス)、ジャスミン・オーシャン(15位/オーストリア)だけ。昨年も状況はほとんど同じだったが、来季はここに日本勢から何人が名を連ねることができるだろうか。