JAPA関西支部が児童養護施設を訪問
去る11月16日(土)にJAPA(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)関西支部(=関西ポケットビリヤード連盟)がBCJ(日本ビリヤード商工連合会)とJPBA(日本プロポケットビリヤード連盟)の協力を得て、和歌山市の児童養護施設『こばと学園』で出張ビリヤード場という企画を実施した。
この日のこばと学園はビリヤードで大盛り上がり
これは『全日本都道府県対抗PB選手権大会』が2003年から和歌山を舞台とし、同施設出身の選手を介して子供たちを会場の体験コーナーに招くようになったが、移動手段の都合で希望者の一部しか来場できていなかったため、JAPA大島知幸事務局長の「全員にビリヤードを楽しんで欲しい」という願いが形になったもの。
子供達の皆がビリヤードを楽しんだ
当日はBCJが提供した2台の本格ミニテーブルを持ち込み、近年、都道府県対抗の決勝戦でレフェリーを務めている川端聡プロと、和歌山の中野正美プロがボランティア協力で参加。朝から楽しみにしていたという子供たちは、プロの手ほどきを受けながら、「次は私!」「いや、僕が!」と順番を競いながらビリヤードを存分に楽しんでいた。
小学生から高校生まで延べ30人以上がキューを握り、その成長ぶりは見守った先生方も「後半は様になっていてカッコよかった!」と目を細めたほど。また2人のプロもみんなに歓迎してもらい、ビリヤードに夢中になってくれて嬉しい」と予想以上の歓待と手ごたえを喜んだ。
中野プロにあてられたメッセージ
子供たちの成長を目の当りにした同施設の山本真紀主任保育士は、「子供たちは様々な経験から芽を出す金の卵。その機会を与えてもらい感謝している」と述べ、また「今の子供は集中力が続かない点が心配だったが、最後まであれほど夢中になるとは」と、想像を上回る好反応に驚きのコメントも。
企画した大島事務局長は「子供たちにビリヤードを知ってもらうチャンスをいただいて、こちらも感謝しています」と謝辞を贈り、「やっぱりプロの力は大きかった」と盛況だった催しを振り返り協力者に御礼を伝えて撤収作業に汗を流した。
なお終了後は記念に配られたキーホルダーや自分の部屋から持ってきたシャツなどにサインを求める子供が殺到。直後に控えた全日本選手権で奮闘を願う寄せ書きも授与され、2人のプロも「ビリヤードの食いつきの良さをあらためて感じられた貴重な1日になった」と名残惜しそうに施設を後にした。
終了後、プロのサインをねだる子供達
カメラを片手に特派員も同行したが、「まさか、これほどまでの人気とは」というのが
率直な感想で、ビリヤードが持つポテンシャルがより高いものであることを知る貴重な一日となった。
ビリヤードの素晴らしさを次世代に伝える意義は大きい。今回のノウハウや詳しい情報を
得たいという方は、JAPA関西支部まで。
Akira TAKATA