ジャパンオープン初制覇を果たし女子MVPとなった河原千尋
ランキング2位の梶谷は全日本選手権4度目の制覇を果たした
このジャパンオープンと全日本選手権の2大タイトルを日本勢が揃って獲ったことが、今年の国内女子最大のニュースだろう。これは1999年に梶谷がダブルタイトルを獲得して以来、実に13年ぶりの快挙。まさに河原と梶谷が2人の女王と呼ばれるにふさわしい活躍をした1年だった。昨年のジャパンオープンでもファイナルで対戦していた2人。この抜きん出た存在感は別格だろう。
ランキング3位の曽根。開幕戦に勝利を挙げた後もハイアベレージを残した
ランキング4位の野内。今年は5年振りの公式戦勝利を挙げ初のトップ5入り
この6年間をどう見るか。そして来年以降に変化は起こるのか? この2つに注目すると、2014〜15年あたりが面白いシーズンになると予想することができる。河原、梶谷が成す高い双璧を崩す者は現れるのか? それは今年の上位陣なのか、はたまた産休明けの面々なのか、もしくは久しぶりに新勢力が大きな変革をもたらすのか? それともツートップの時代は続くのか?
ランキング5位の夕川。国内でも海外でも存在感あるプレーを魅せた
これは皆さんにもぜひ一緒に予想していただきたいところ。参考までに今年の国内女子は計8戦の公式戦が開催され、開催順に曽根、夕川、梶谷、河原、野内、河原、呉芷婷(台湾)、梶谷の順で優勝している。ベスト4進出回数では河原が5回で首位。そこに4回の曽根、3回の梶谷、野内と続いていて、これは彼女たちが今シーズンのランキングトップ4であることを裏付ける数字と捉えることができる。
日本勢として明るい結果をもたらした今シーズンの国内女子。来年はいよいよ海外戦のビッグタイトル奪取に期待を寄せつつ、2人の女王態勢を崩すべく日夜トレーニングを重ねるメンバーに注目したいところ。訓練の日々は地味かもしれないが、その積み重ねの先に華やかなスポットライトが用意されている。そのライトを2人の主役が独占した2013年。既に来シーズンの戦いは始まっているに違いない。