ビリヤード・ロサ主催『第1回ビリヤード・カルチャーセミナー』
参加者と福田豊氏の集合写真
12月14日(土)、東京・池袋『ビリヤード・ロサ』にて、同ビリヤード場が主催する『第1回ビリヤード・カルチャーセミナー』が開催された。このセミナーは「ビリヤード文化とその魅力を発信」を目的とし、これからさまざまなテーマの下、その道のプロフェッショナルを招いて、講演・実技などの催しを提供するというもの。
そして第1回のテーマは、スヌーカー。『スヌーカーって何だろう? イングリッシュ・ライフスタイルより学ぶ』と題して、実際にイギリスでスヌーカーを学び、国内で普及活動にも勤しみながら、プレイヤーとしても活動する福田豊氏が講演を行った。同氏は、日本におけるスヌーカーの第一人者であり、『WORLD SNOOKER』A級コーチングライセンスを所持している。
そこでは福田氏だからこそ語れるスヌーカー文化が......
参加者はポケットビリヤードのプレイヤーだけでなく、ビリヤード(広義の意味)自体をプレーしたことがない人もいた。参加理由を伺ったところ「イギリスへの留学経験があるので、興味があってきました」と、競技としてというよりも、文化としての講演を楽しみに来場したという意見はおもしろい。"カルチャーセミナー"という形のイベントが、第1回目にして早くも成功したということの現れだろう。
「(イギリスの)入国審査でも"Snooker player"と答えたら、笑顔で受け入れてもらえます。むしろ、『有名プレイヤーのここがスゴいんだ』なんて話もされたりして、逆に時間がかかることも(笑)」(福田氏)
福田氏のスヌーカープレイヤーとしての豊富な国際経験があってこそ語ることができるという内容も多く、かの地ではいかにスヌーカーのプロプレイヤーが尊敬され、文化として根付いているかを表すエピソードだったのでここに紹介したい。
キューやボール、テーブルの違いなどもわかりやすく説明
プレーの実演では、全キュースポーツに共通する手球と的球の動きについての話に始まり、スヌーカー独自のテーブル特性やボールの動きなどを解説。また、日本スヌーカー連盟(JSA)の笹田敦史選手と大水衛選手がアシスタントとして、1フレーム(ゲーム)のみの6レッド(レッドの数を6つに減らしたスヌーカーのゲーム。正規は15個)を行い、ゲームの流れを実際に披露した。
最後の参加者による質問コーナーでも積極的に質問が飛び出し、福田氏が丁寧にわかりやすく返答。その問答が繰り返される内に、全2時間のセミナーは終了を迎えた。
JSAの笹田敦史選手と大水衛選手が6レッドで実演
冒頭にもあったように、このセミナーは"第1回"で、ロサグループの事業部統轄部長・伊部知顕氏によればこれからも継続的に行っていく予定であり、新年の1月下旬には第2回を開催するという。次回は「キュー職人」を招いての講演を計画しているとのこと。
すでに"球"を知るプレイヤーにとっても、新たなビリヤードの側面を知る機会として、このカルチャーセミナーは新たなビリヤードの魅せ方を今後も提供してくれそうだ。
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