そんなスター達のファイナルは6-2のスコアで大井が圧倒。ジャンプショットやリカバリーショットではギャラリーから笑い声や「スッゲー」といった声が漏れたほどで、ミスも含めて『速くて強くて面白い』大井が今年も『奈良エキサイトオープン』の主役を務め、自身大会3連覇を飾って同大会最多勝を記録した。
決勝会場となった奈良県奈良市の『ウエストポイント奈良』
また3位には鳥井孝義(サムライ)と弓場将平(ウィリー)の2人が入り、最終試合の得ゲーム数も同点(2点)であったことから、そろってベストアマ賞受賞となった。こうして今年も『奈良エキサイトオープン』は決勝会場の『ウエストポイント奈良』を良い雰囲気に包んで幕を下ろした。もちろんそこには奈良県のビリヤード関係者が一丸となって大会成功に導いた背景がある。
プロアマプレイヤーが競い合って目標とする場、世界で戦うトップのプレーを間近に見る機会、プロが賞金を獲得するチャンスであるのがトーナメントだが、全ては大会が開催されてのもの。同日に開催された『奈良マラソン』は大規模イベントだが、開催はまだ4年目。その3倍の年数を数える本大会だからこそ、大会3連覇という新記録も樹立されたのだ。
大会ベスト4。左から3位タイ・鳥井、優勝・大井、準優勝・吉岡、3位タイ・弓場
なおこれまでの最多記録は赤狩山幸男(2008年、2010年)の2勝。この6年間で大井と赤狩山以外に優勝したのはデニス・オルコロ(フィリピン)ただ1人。そんな歴代優勝者の顔ぶれも大会ステータスを高めている。しかし大井のスピード&テクニックは年々アップしており、週末に開催される『フレクシェカップ』でも高い注目を集めることは間違いなさそうだ。ファイナル(奈良エキサイトオープン)の動画はCBNTで配信予定なので、楽しい映像をどうぞお楽しみに!