2013 PartyPoker.net Mosconi Cup
ヨーロッパが圧倒的な力を見せて4年連続の優勝
アメリカ・ラスベガスの『The Mirage』を舞台に開催されていた、今年で20回目を迎えた年末恒例のビッグイベント『モスコーニカップ』。12月4日にその3日目が行われ、2日目まで8-2と大きなリードを奪っていたヨーロッパが一気に3連勝。通算成績を11-2として、大会最終日を待たず、8試合を残した段階で4年連続の優勝を飾った。
ヨーロッパ、優勝の瞬間
この日、絶対に負けられないアメリカは
アール・ストリックランド&デニス・ハッチのペアで初戦のダブルスに臨む。対する
ダレン・アプルトン(イギリス)&
ラルフ・スーケー(ドイツ)ペアに対し、2-0とリードを奪ったが、その後ヨーロッパペアが4連取で逆転。そのまま6-3でアメリカを押し切って優勝まであと2勝と迫った。
2戦目のシングルスにも登場したストリックランドだったが、
カール・ボイズ(イギリス)を相手に序盤からリードを許す展開となり、1-5と絶体絶命の状況に追い込まれる。ここから何とか追い上げを図ったものの、落ち着いたプレーを続けるボイズが6-4で勝利し、ヨーロッパがついにリーチ。
大会MVPは、今大会5戦全勝のフェイエン
ロドニー・モリス&ハッチのアメリカペア対
ニールス・フェイエン(オランダ)&
ミカ・イモネン(フィンランド)ペアの対戦となった運命の第3戦。4-4まで競り合った展開であったが、ここからヨーロッパが2連取で6-4。この瞬間、敵地アメリカで圧倒的な強さを発揮した世界王者軍団・ヨーロッパの圧勝劇がコンプリートした。
モスコーニカップがこれほどの大差で決着したのは、2001年にイギリスで行われた第8回大会で、ヨーロッパが初戦の勝利後に12連敗して以来のこと。その時にメンバーであったスーケー、イモネン、フェイエンが現在も第一線で活躍するだけでなく、次世代以降の層も厚い現在のヨーロッパ。今回の結果は、その充実ぶりが素直に現れた結果とも言えるかもしれない。
写真提供/Matchroom Sport