第46回全日本選手権閉幕
女子ファイナルは梶谷景美(左)と河原千尋の対決となった
兵庫県尼崎市で開催されていた『第46回全日本選手権』は先ほど閉幕し、梶谷景美が2004年以来となる4度目の優勝を果たした。同時に2005年以降続いていたタイトルの海外流出を9年ぶりに再び自らの手でストップさせた。
優勝の梶谷景美
ベスト16からスタートした女子の部は、準決勝の段階で2カードとも日本vs台湾という構図となった。残る日本勢は梶谷と
河原千尋。海外勢に押されてきた近年の選手権を死守すべき、紛れもなく2人の女王。相手は同じく台湾のエースである
周婕妤と
蔡佩真で、ここで梶谷と河原が精神力と技術を発揮してともに勝利を収め、9年ぶりの日本勢タイトル奪還が確定した。
河原千尋が準優勝
そしてファイナル。7-7まで拮抗したゲームを展開した2人だったが、終盤を決めたのは梶谷だった。最後は大勢のギャラリーに見守られながら、一球一球を丁寧に沈めマスワリを完成させて大歓声を浴びることに。惜しくも敗れてジャパンオープンに続くビッグタイトル奪取は果たせなかった河原だが、「一段ずつ、っていうことですね」と気持ちを切り替えた様子だった。
女子ベスト4。左から3位タイ・周婕妤、優勝・梶谷、準優勝・河原、3位タイ・蔡佩真
なお男子は
北谷好宏が準々決勝で
柯秉逸(台湾)に敗れて日本勢の挑戦は終了となった。決勝戦は昨年の優勝者である
張榮麟と一昨年王者の柯が、昨年に続いて台湾ファイナルを演じ、フルゲームに及ぶ死闘を繰り広げた末に柯が2年ぶり2度目の全日本タイトルを獲得した。
男子ベスト4。左から3位タイ・トーステン・ホーマン(ドイツ)、優勝・柯秉逸、準優勝・張榮麟、3位タイ・ヨハン・チュア(フィリピン)
こうして火曜日のステージ1に始まった今年の全日本選手権は、久しぶりの日本人優勝という盛り上がりの中で長い日程を爽やかに終えた。そして男女それぞれ2013年の日本ランキングも確定し、
土方隼斗と河原千尋のジャパンオープン優勝ペアが1位を獲得した模様(JPBAの公式発表をお待ちください)。
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Akira TAKATA