2013クイーンズカップ開幕
クイーンズカップもギャラリーは大勢
『女子テンボール世界選手権』を地元フィリピンのルビレン・アミットが華々しく飾った翌日。同会場にて『クイーンズカップ』というイベントが始まりました。これは世界の東vs西、という対抗戦に位置付けてアジア選抜と欧米選抜が『モスコーニ・カップ』さながらに競い合うというものです。
チーム・アジアは韓国(キム/左)、中国(陳/左2)、台湾(蔡/右2)、フィリピン(アミット/右)の連合
アジアの代表はキャプテンのキム・ガヨン(韓国)を筆頭にアミット、蔡佩真(台湾)、陳思明(中国)というメンバーで、若い布陣となっています。一方の欧米はケリー・フィッシャー(イギリス)がキャプテンを務め、アリソン・フィッシャー(イギリス)やヴィヴィアン・ヴィラレル(アメリカ)、ジャスミン・オーシャン(オーストリア)という古豪・強豪が顔を揃えました。
このイベントを見た印象は大成功。初日の6試合(4vs4、3vs3、2vs2、1vs1など)を終えた段階で、チームイースト(アジア選抜)が4勝2敗とリードしています。テンボールの4先という程よいサイズも視聴者を飽きさせないものですが、成功の一番のカギはメンバー選考にあったと強くあったと感じます。
ケリー&アリソンのWフィッシャー from U.K.
欧米が落ち着いた貫禄を醸し出すのに対して、小さくて若い女子が群れを成すアジアの画は、よいコントラストを演出。そして地味になりがちなアジアプレイヤーの魅力を、キムが素晴らしいキャプテンシーを発揮して、笑顔やアクション、そして個々が持つポテンシャルの高さを引き出していました。スポーティーなユニフォームも素敵です。
貫禄十分のチーム・ウエスト。K・フィッシャー & J・オーシャン(右)
このイベントのメインスポンサーは『JBET』。オンラインカジノの会社ということですが、スポンサードのメリットは露出すること。社名入りのユニフォームも会場の看板も、映像や画像が「いかに見られるか」重要で、しかも人が憧れるスターでなければ、輝いた素材でなければ、投資する価値は見いだせないものです。
チーム・アジアのMVP級パフォーマー、キム・ガヨン
その部分でも世界で活躍を続ける彼女たちは、テレビ映りを意識した大きなジェスチャーを交えてプレーしていることが窺え、まさにプロの仕事を理解して全うしていると言えるでしょう。そうしたパフォーマンスの部分では文句なしにヴィヴィアンとキムがMVP。特にガヨン様については、また別の機会にそのスーパースターぶりを紹介したいと思います。
チーム・ウエストのエンターテイナーはヴィヴィアン
昨今、日本でもトーナメントやイベントに力を入れるよい傾向にあります。ゲームの勝敗もさることながら、視聴率を求めて「いかに見られるか」を追及する時、このイベントはヒントになることがぎっしり詰まったものだと言えますね。その最大のポイントは「カッコよさ」であり「盛り上がっている感」ではないでしょうか。
Akira TAKATA