WWTBC新女王決定の日
昨年は準決勝が中国人同士、韓国勢同士となり、決勝日を待たずに中国vs韓国のファイナルが決まった本大会でしたが、今年はバランスよい布陣の4名が残りました。しかも地元のヒロイン、ルビレン・アミットが残っていますから、会場のボルテージはマックスに達することでしょう。
地元の期待を一身に背負うルビレン・アミット
2009年に始まったこの『女子テンボール世界選手権』は、ずっとフィリピンを舞台に開催を続けています。第1回大会でアミットが優勝し、その後はジャスミン・オーシャン(オーストリア)、ケリー・フィッシャー(イギリス)、キム・ガヨン(韓国)と最強のメンバーが歴代優勝者として名を刻んでいます。
今回のベスト4には蔡佩真(台湾)、アミット、ケリー・フィッシャー、韓雨(中国)が残り、蔡は一昨年の本大会準優勝謝であり、韓は現ナインボール世界選手権者ですから、最終日にふさわしいメンバーとなっています。
フィッシャー対決を制したのはケリー
なお昨日の最終回転(ベスト8)では、潘暁婷(中国)が蔡を猛追してヒルヒルに並ぶも、最後は両者がゲームボールを1回ずつ外すという、歴戦の猛者でも重圧に影響を受けるのだと感じるシーンに立ち会うことができました。
またアリソン&ケリーのWフィッシャー対決が実現し、こちらも多くの観客に囲まれながら、アリソンの総合技術の高さを存分に披露しましたが、ケリーに軍配が上がりました。なおケリーはいつもの覇気がなく、風邪をこじらせているとの情報も入っています。
潘暁婷との激闘(ベスト8)を制した蔡佩真
また韓はグループリーグでジャスミンをテレビテーブルで倒したゲームを含め全勝で通過を果たし、シングルに入ってもガヨン、チャ・ユラムという強豪韓国ペアを圧倒していて、ナインボール世界選手権者の強さを存分に見せ付けています。彼女が全日本選手権を獲ったのが2009年ですから、その後4年で積んだ経験値の高さが窺えます。世界の頂点を目指す人の濃い練習を千数百日分積んだ結果、と考えれば合点がいくところですね。
ナインボールに続き、韓雨がテンボールでも女王となるか!?
皆さまの応援のお陰をもちまして無事に最終日を迎えることができました。日本チームも全員元気です。「いつかは日本人が」と願いながら、その最高の瞬間をカメラに収められるよう、今日は予行演習のつもりで撮影してきたいと思います。Salamat po!
Akira TAKATA