U.S.Open 9-Ball Championships
現地時間10月19日(土)、アメリカ・バージニア州・チェサピークにて行われていた『U.S.Open 9-Ball Championships』(以下、USオープン)は、同国のトッププロ、シェーン・バン・ボーニングがフィリピンのリー・バン・コルテッザを下して(13-10)連覇を果たして幕を閉じた。これで自身3度目のUS制覇だ。
大会連覇のシェーン・バン・ボーニング(写真は全日本選手権)
決勝以外は全てダブル・イリミネーションで行われている大会の中、一度も敗者側に回らず頂点に立ったバン・ボーニングの連覇は圧巻と言う他ない。勝者6回戦ではクリス・メリング(イギリス)を、勝者最終ではジェイソン・ショウ(イギリス)といった強者をそれぞれ退けて決勝にたどり着いた。付け加えると、無敗優勝は昨年も同様である。
大会参戦のJPBA勢としては土方隼斗の敗者8回戦(17位タイ)が最高成績となったのは既報の通りだが、敗者側に2回戦から回っての6連勝(不戦勝含む)は立派な成績だった。
日本人選手最高位、17位タイの土方隼斗(写真は'13年のジャパンオープン時)
敗者側のトーナメントを見渡すと、これを超える連勝を果たしているのは7連勝で敗者最終を突破したコルテッザ(土方に勝利した敗者8回戦から連勝)、イムラン・マジド(イギリス)の2人のみ(敗者2回戦から敗者9回戦まで)。土方と同じくミカ・イモネン(フィリピン)が6連勝となっている(土方と同じ敗者2回戦から敗者8回戦まで)。
11月に行われる『全日本選手権』では、今回アメリカへ渡った土方を含む5名のJPBA勢(ほかに赤狩山幸男、内垣建一、大井直幸、嶋野聖大)が日本を代表して戦ったこの経験を糧に、押し寄せる諸外国勢を迎え撃つ筆頭格として躍動してほしい(現在のところ参戦海外選手は明らかになっていない)。