大会終了後、大会ベスト4と開催と運営に尽力した関係者達
昨日から開催されていた『第11回兵庫オープン』は、今年も休日のショッピングを楽しむ家族連れなどにビリヤードの楽しさを伝えた。最高視聴率は兵庫県のマスコットキャラクター『はばタン』や3人のプロ(川端聡、栗林達、吉岡正登)によるトリックショット・ショーが獲ったものの、トーナメントも例年以上の人が足を止め、特に決勝戦は一般客が多く観戦していたことも印象的だった。
こうして兵庫オープン最多勝(過去に3勝)の川端と、地元兵庫の不動のエースである竹中のファイナルが、休日の買い物客がまだ多く行き来する午後5時にスタート。選手紹介では「サムライ」と紹介された竹中が『斬る』の構えを見せるサービスも。序盤、川端のミスを竹中が着実にポイントにつなげる格好で一気に4-0とリードを奪う。さらに流れを掴んだ竹中は7-1と大差をつけてのリーチ。
交互ブレイクの8ゲーム先取というフォーマットでは決定的なスコア差と思われたが、次マスから流れは一変して、川端が5連続ポイントで7-6まで迫る。だが最後は竹中がチャンスを生かして取り切って、兵庫オープン初優勝を決めた。「地元の大会だけに是が非でも獲りたかった」と満面の笑みを浮かべ、司会者からの「最後にサムライのポーズを」とのリクエストにも快く応えて、明るいムードの中で大会の幕を下ろした。
準備から運営に奔走してきたHRCのメンバーは閉会後も会場の撤収に力を合わせ、この記事を書いている間にも、華やかな〝特設会場"は元のフリースペースに姿を戻りつつある。多大な時間と労力を大会成功のために費やされたすべての関係者に敬意を込めて。