10月12日〜13日(土・日)の両日、大阪の『高井田ビリヤード』(予選は『マグ・スミノエ』併用)において、『第11回全国シルバースターカップ』が開催された。この大会はJAPA(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)が主催するアンダーB(B級以下のプレイヤー限定)で、関西圏を中心に遠くは東京や中国・四国地方から総勢160名のエントリーを迎えて行われた。
決勝日はベスト32の回転からスタート。A級とB級の間に明確な線引きがなく、技術や知識レベルで重複ゾーンがあるのは承知の通りで、この日のメンバーには、キューが伸び始めるとAクラスという選手も多数。また堅実な選択をするプレイヤーが多かったことも印象的。B級を卒業するタイミングを計っている、といった旨の声もちらほらと聞こえてきた。
そんな厳しいメンバーの中で激闘を制してセミファイナルに進出したのは、枠順に丸野史博、野上純平、田口実、板東秀宜で、全員が地元大阪勢という珍しい事態に。実力伯仲の対戦を制したのは序盤に流れを掴んだ野上と田口で、それぞれ5-1、5-2のスコアで決勝進出を決めた。
決勝戦は田口がブレイクランアウトを交えて3-0とスタートダッシュを決め、野上も反攻に転じるが散発2点にとどまり、結果5-2のスコアで田口が勝利を収め、『卒業証書』さながらの表彰状を手にした。なおベスト4は大阪組が独占したが、5位タイ組は奈良、徳島、和歌山、京都から参戦した選手。
大会ベスト4。左から3位タイ・板東、優勝・田口、準優勝・野上、3位タイ・丸野
なお上位入賞者だけでなく総じてマナーがよく、試合終了後も笑顔で会話を交わすシーンが多かった。こうした場をきっかけとして他地域のプレイヤーと交流を深めていくこともまた、趣味の醍醐味であるとあらためて感じさせる2日間だった。