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過去のニュース(2013年)

2013.09.30 トーナメント

栗林達、「中延開催」3連覇!

グランプリイースト第6戦 in ミスタースポーツマン中延店

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大会ベスト4。左から3位タイ・藤原貴志、優勝・栗林達、準優勝・山本久司、3位タイ・土方隼斗


残すは8・9・10番ボールの3球。栗林達(とおる)は、8番ボールを入れて引き球で9番ボールに手球を出したところで笑顔を見せた。日本トッププロの一人である栗林にとって、「久しぶり」と言っていい1年2ヶ月ぶりの優勝。

1年2ヶ月前の優勝も舞台はここ、『ミスタースポーツマン中延店』(東京)だった。付け加えると、さらに1年前も栗林は同店で優勝している。なんと、栗林は「中延開催のグランプリイースト3連覇」という珍しい記録を達成している。

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第6戦の会場『ミスタースポーツマン中延店』


「記録」といえば、今大会で最大の注目は、只今絶好調の土方隼斗が先日打ち立てた『国内公式戦4大会連続優勝』と『31試合連続勝利』という記録を、自ら更新するかどうかという点にあった。9/29(日)の決勝ラウンドには、多くの観戦客が詰めかけ、土方に熱い視線を注いでいた(※フォーマットはテンボールの8ゲーム先取)。

結果から言えば、土方はベスト16で塙圭介、ベスト8で鎌田啓之を倒し、この時点で『33試合連続勝利』とするも、続くセミ・ファイナルで'03年JPBA年間統一ランキング1位の山本久司に5-8で敗戦。「5大会連続優勝」は叶わなかった。

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土方を止めたのはベテラン・山本


山本はこの日、場内アナウンスで紹介されたように「いぶし銀のベテラン」の妙味を遺憾なく発揮し、内垣建一西嶋大策、土方と連破した。しかし、ファイナルでは、ブレイクを完全に掴んでいた栗林に0-8に完封負けを喫することとなった。

優勝した栗林はこの日、早瀬優治に8-7、高橋邦彦に8-6、そして、セミ・ファイナルではこちらもベテランの域に達したテクニシャン、藤原貴志に8-5という戦績。そして、ラックシートではなく、久しぶりに通常のトライアングルラックを採用した「ブレイクが入りにくい」ルールだったにも関わらず、ファイナルの山本戦では5発のマスワリを繰り出し、文字通りの圧勝。「栗林達、健在」を強く印象付けたと言えるだろう。

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栗林、次はルーツのある北陸での優勝を目指す!


「先日の『ナインボール世界選手権』(ドーハ開催)での、特に敗戦の経験が本当に大きいです。主に精神面で、これまで、ぼやっとしか理解できていなかったものが明確になりました。そこを自覚して撞けたのが今回の勝因でしょう」(栗林)

早くも今週末には『北陸オープン』(石川県白山市)が控えている。福井県出身の栗林にとっては地元のビッグトーナメントであり、過去には準優勝の経験もある。栗林は最高の状態で北陸入りをする。

T.KOBAYASHI(B.D.)