男子ナインボール世界選手権
9月13日(金)、カタール・ドーハで開催されていた『男子ナインボール世界選手権』は、セミ・ファイナル、ファイナルが行われ、大会全日程を終えた。この日試合を行ったのは、幾多の実力者を退け続けて勝ち上がってきたトーステン・ホーマン(ドイツ)、カルロ・ビアド(フィリピン)、アントニオ・ガビカ(フィリピン)、カール・ボイズ(イギリス)の4名のみ。
ガビカ、トロフィーには届かず
準決勝(11ゲーム先取)、決勝シングルで柯秉逸(台湾)やニック・バンデンバーグ(オランダ)との接戦を制してきた勢いをそのままにガビカは自分のペースで試合を進め、ボイズを6点に抑えてファイナル進出を確定させた。
デニス・オルコロ、ジェフリー・デルーナ(ともにフィリピン)を倒してセミ・ファイナルへ進出していたホーマンはここでも再びフィリピン勢との対戦。ここもビアドを3点に抑えてファイナルで4連続でのフィリピン人選手との決戦に挑むことに。
今大会のホーマンは難敵を幾度も倒してきた
ホーマンとガビカによるファイナル(13ゲーム先取)は、中盤まで一進一退の攻防で展開し互いにリードを奪う場面もあったが、6-6から一気にホーマンが均衡を抜け出す。徐々にその差は広がって行き、ホーマンが6連取で世界一へリーチをかけた。
ガビカが次のゲームを返すも、ホーマンの勢いを止めるには至らず。第20ゲームをものにしたホーマンが'03年に続く同大会2度目の優勝を飾った。
ホーマン、同大会2度目の戴冠
なお、今大会に参加したJPBA勢の最高位は羅立文の9位タイが最高位となった。順位だけで比べると、一昨年の赤狩山幸男の優勝、昨年の大井直幸の3位タイには及ばないものの、優勝したホーマンには羅が一度勝利しており、決勝シングルでも栗林達が僅差の惜敗と十分に戦えることを示していた。来年にさらなる期待をしたい。
写真提供/On the hill!