東海グランプリ&東海レディースグランプリ決勝日
土方&河原。JOに続くアベック優勝!
昨日から名古屋市で開催されていた『東海グランプリ』が先ほど閉幕し、男子は土方隼斗が東海GPを初制覇、女子は河原千尋が2年連続3度目となる東海優勝を果たした。
決勝トーナメント会場となった『サンポピア』
説明は不要かと思われるが、この優勝コンビは先のジャパンオープンと同じ。河原は直後のインタビュー(CUE'S9月号掲載)で「コツコツではなく優勝でポイントを稼いでランキング1位を狙います」という主旨の言葉をはっきりと残したが、さっそく1つ目の有言実行を果たした格好に。
ベスト8からスタートした女子の決勝日。全員が優勝の可能性を感じさせる安定感を示す中で、一際の存在感を示していた河原が、大井由希子、高木まき子を押し切る強さでファイナルへ進むと、プロ2勝目を狙う木村真紀を2点に抑えてゲームボールを沈めると力強く拳を握って喜びを表した。
女子ベスト4。左から3位タイ・藤原和子、優勝・河原千尋、準優勝・木村真紀、3位タイ・高木まき子
一方、男子優勝の土方はジャパンオープン以来、国内の公式戦で3大会連続優勝を果たしており、今回の優勝によって4大会連続優勝という大記録を樹立した。そして公式戦で31連勝という驚異的な記録も同時にマークして、これらの記録をさらに伸ばす予感をさせる王者の戦いぶりだった。
土方はベスト8では山川英樹とフルゲームに及ぶ接戦をぎりぎりのところで制したものの、準決勝では松尾武司、決勝では福本宇太郎という地力に加えて流れも掴んだ相手を、
それぞれ1点、3点に抑え、ランキングレース首位を走る王者らしい横綱相撲を披露した。
男子ベスト4。左から3位タイ・浦岡隆志、優勝・土方隼斗、準優勝・福本宇太郎、3位タイ・松尾武司
なお男子の決勝日(ベスト16)には2名の強豪フィリピン人選手(J・サルタン、V・パグアイ)が残っていたが、ベスト16、ベスト8の回転でいずれも浦岡隆志が貫禄のプレーで下した。その浦岡は準決勝でフルゲームに及ぶ死闘を演じた末に福本に敗れ今回は3位タイフィニッシュに。だが世界選手権で多くの主力選手を欠く日本勢として大役を果たした功績は大きい。
優勝はならなかったが、フィリピン勢を下し存在感をみせた3位タイの浦岡隆志
しかし世界選手権が開催されていたカタールから急遽、帰国参戦を敢行した土方の優勝は見事の一言。金曜日の午後2時に成田空港へ到着し、そのまま高速を走って名古屋入り。そして大記録を樹立。そんな土方と河原のコメント等は明日以降の記事で紹介したい。
もちろん男女ファイナルをはじめドラマティックなゲームの数々をCBNTでも配信予定なので、そちらにもご期待いただきたい。
Akira TAKATA