WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2013年) > 韓国のエース・金京律、大会2連覇達成!

過去のニュース(2013年)

2013.09.02 トーナメント

韓国のエース・金京律、大会2連覇達成!

第24回スリークッションジャパンカップ

133cjc_winner.jpg

大会連覇の金京律


キャロム界の夏の祭典、『第24回ジャパンカップ』が8月31日~9月1日に開催された。会場は5年ぶりとなる『ビリヤード小林』。前年度チャンプ、韓国の金京律を含む、海外勢9名に対し、迎え撃つ日本勢は女子2名を加えた47名。猛暑がぶり返した首都圏の週末。会場内では屋外に負けない熱戦が繰り広げられた。

133cjc_mizuuchi.jpg

準決勝まで勝ち上がり、日本勢最後の砦となった水内誠二


フォーマットは30点ゲームのシングル・イリミネーション。ベスト16から4名、ベスト32からも4名のシード選手が出場する。今大会はここ数年海外勢の優勝が続き、日本人チャンピオンは第17回の甲斐譲二以来、7年も出ていない。

今年は『東京オープン』の萩原孝昌、『全関東』の界敦康と、公式戦初優勝者が2人も誕生。梅田竜二も7月の『インドアゲームズ』で金メダルを獲っているだけに、勢いに乗っての日本人チャンプ誕生に期待は高まった。

133cjc_ly.jpg

水内に逆転勝利したベトナムのリー


だが、そんな期待をよそに日本勢は苦戦を強いられる。ベスト16シードだった梅田、竹島欧が初戦で敗れるなど、結局ベスト4に進めた日本勢は1回戦から勝ち上がって来た水内誠二だけになってしまった。その水内の対戦相手はベトナムのベテラン、ジャパンカップ初参戦のリー・テッビン。

最後の砦となった水内は序盤から押し気味に試合を進め、25キューで25-18と上がりを視野に入れる。しかし、なんとそこからリーが12点のラン! 水内、悔しい敗退となってしまった。

133cjc_sanchez.jpg

サンチェスは13点のハイランを叩き出す


対照的に有力海外勢は順調に勝ち上がる。2回戦からの参戦となった一昨年のチャンピオン、ダニエル・サンチェス(スペイン)は3回戦で佃昌憲(アマ)を相手に10キュー、ハイラン13のベストゲームを叩き出し、2日目に入っても甲斐譲二、新井達雄と日本のベテランの挑戦を退け、ベスト4へ駒を進めた。

対するは連覇に挑む金。だが、"事実上の決勝戦"となったこの試合でサンチェスの当たりが止まる。金は中盤7点のランでリードを拡げ、22キューで難敵退治に成功した。

133cjc_kim.jpg

金のアベレージ1.82は抜きん出ていた


海外勢対決となったファイナル、バンキングに勝った金はプレッシャーからか初球を外すも、2キュー目から怒濤のラッシュが始まり、7キューで23-8と大差を付ける。リーも粘ったが15点まで。13キューで金がフィニッシュして、大会二連覇達成となった。

金の4試合でのアベレージ(AV)は1.82。自国開催だったインドアゲームズと、『カリ・ワールドゲームズ』で共にメダルを逃していた金、この優勝でさぞ溜飲を下げたことだろう。サンチェスのAVが5試合で1.53に終わっただけに、金京律の強さが際立った大会であった。

On the hill !