The 73rd World 14-1 Tournament
8月19日(月)〜24日(土)にアメリカ・ニューヨークで開催された『The 73rd World 14.1 Tournament』はドイツのトーステン・ホーマンが優勝し、自身3度目の同大会優勝を果たした。
トロフィーにキスをするホーマン。スリー・タイムス・チャンピオン
世界中のビリヤードの有名プレイヤーが集まる中で、ラウンドロビンでの1敗を除いて順調に勝ち進んだホーマンは、準決勝で「ミスター400」の異名を持つ14-1の名手、ジョン・シュミット(アメリカ)を200-18と大差を付けて決勝に進出。
準決勝のもう1カードは、ダレン・アプルトン(イギリス) vs フランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)。世界に名を轟かす両プレイヤーの対戦は、予想だにしないアプルトンのワンサイドゲームとなった。ブスタマンテが最初に加点した後のコンビをミスし、そこからはアプルトンの独壇場。『2センチュリー・ラン』(200点)を撞き切り、ブスタマンテに文字通り2度とチャンスを与えなかった。
惜しくも決勝で敗れたアプルトン。しかし、偉大なる記録を作った
所要時間はおよそ1時間40分。200点は同大会で過去にでトーステン・ホーマンが記録した175点を上回り、メジャートーナメントにおいても『USオープン14-1』でホセ・パリカ(フィリピン)がマークした183点をも塗り替える世界記録となった。
メダルを掛けているのは左から準優勝・アプルトン、優勝・ホーマン、3位タイ・シュミット、3位タイ・ブスタマンテ
決勝は直前で記録でも攻防を繰り広げることになったホーマン vs アプルトン。先攻するホーマンにアプルトンが食い下がる形で展開していくものの、最後にはホーマンがアプルトンを振り切り200-164で勝利した。
ホーマンは「世界で最も偉大な14-1のファンがいる聖地・ニューヨークという場所で勝利したのは始めてだし、再びこの大会を制覇することができてとても嬉しいよ」と喜びを口にした。