第29回関東オープン&第21回関東レディースオープン
関東オープン優勝の土方隼斗。公式戦3連勝を達成
8月25日(日)、東京都港区の『バグース六本木店』を会場に、『第29回関東オープン』、『第21回関東レディースオープン』の決勝トーナメントが行われ、土方隼斗、野内麻聖美が優勝を果たした。
会場となった東京都港区の『バグース六本木店』
まず、ベスト16から決勝までの戦いが繰り広げられた男子の関東オープン。ジャパンオープン、東日本グランプリ第5戦と2連勝中の土方が、この日も素晴らしいプレーを見せた。初戦の嶋野聖大戦こそ先に6-8とリーチをかけられる展開ながら、ここを逆転で凌ぐと、準々決勝では浦岡隆志、準決勝では赤狩山幸男を退けて決勝へ。
関東オープンベスト4。左から3位タイ・赤狩山幸男、優勝・土方隼斗、準優勝・羅立文、3位タイ・ジョメル・サルタン(フィリピン)
羅立文との対戦となった決勝でも、羅のワンミスを捉えて先制すると、3連続マスワリでスタートダッシュを決め、その後もポイントを重ねて一気に8-0。その後、羅に1点を返されるが、最終となった第10ゲームでは羅のブレイクノーインからランアウトでフィニッシュ。見事にランキング対象公式戦3連勝を飾った。ちなみに土方はジャパンオープンからこの日まで公式戦23連勝を続けている。
関東レディースを制したのは野内麻聖美
一方の女子は'08年のセントラルレディースオープン以来のプロ2勝目がかかった野内麻聖美が、粘り強いプレーで勝ち上がる。まず準々決勝で元廣麗子を破ると、準決勝では河原千尋と対戦。中盤に一度は3-4と逆転されるが、ここから4連取を決めて決勝へ。相手は高木まき子、曽根恭子との接戦を制して勝ち上がった梶谷景美となった。
関東レディースベスト4。左から3位タイ・河原千尋、準優勝・梶谷景美、優勝・野内麻聖美、3位タイ・曽根恭子
序盤からポイントを取り合う展開となった決勝戦。2-2からの3ゲームで2度、取り切りの見えた8番ボールでミスを犯し、2-5と一気に劣勢に立たされた野内だったが、第8ゲームで梶谷も8番をミスして3-5と1点を返すと、ここから集中力を取り戻し、思い切りのよい攻めと精度を上げた守りで梶谷を逆転。6-5で迎えた第12ゲームも、梶谷の3番ファウルから6球を慎重に取り切って、5年振りの公式戦優勝を果たした。