女子ナインボール世界選手権
8月6日から中国・瀋陽を舞台に開催されていた『女子ナインボール世界選手権』が12日に最終日を迎え、準決勝と決勝が行われた。
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今年のナインボール世界女王となった韓雨
この日の戦いに臨んだのは、台湾の林沅君と譚禾耘、中国の劉莎莎と韓雨の4名で、準決勝の組み合わせは林沅君vs劉莎莎、譚禾耘vs韓雨。
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準優勝の林沅君
第1試合は、共に今大会の優勝経験を持つ'08年女王の林沅君と'09年女王の劉莎莎の対決。久々に国際大会の大舞台に立った林だったが、アウェーのプレッシャーの中でも落ち着いたプレーで序盤からリードを保ち、終始試合を優位に進め9-6。地元期待の劉を下して決勝進出を決める。
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3位タイの劉莎莎
第2試合は、共に今大会初優勝を狙う譚禾耘vs韓雨の対戦。先に行われたアジアインドア・マーシャルアーツゲームズの女子ナインボールで銀メダルを獲得、今大会でもベスト16戦で前年女王のケリー・フィッシャーを破っている譚と、'09年に21歳でジャパンオープンに勝ち、'11年には今大会でベスト4に入っている韓。2人の戦いは、勢いのある譚を相手にしても終始安定したプレーを見せた韓が9-6で勝利した。
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3位タイの譚禾耘
今年のナインボール世界女王を決める最終戦、中台決戦となった決勝戦は、会場、そして国全体の期待と初優勝へのプレッシャーを背負いながらも、技術、メンタル共に最高のパフォーマンスを発揮した韓雨の独壇場となった。序盤2-1から林のミス、ファウルを逃さず得点を重ねて一気に9-1でフィニッシュ。'07年・潘暁婷、'09年・劉莎莎、'10年・付小芳、'11年・畢竹清に続いて、中国女子として5人目のナインボール女王の座を獲得した。