NABBI EXHIBITION MATCH Vol.1
写真左より、小林英明、森陽一郎、MC江辺香織、主催の井原武志氏、森雄介アマ、渡辺元、石橋毅一(プロは全てJPBF)
ハイレベルなスリークッションマッチも、驚きの曲球も、幕間のトークも楽しめるイベントだった。炎暑の27日(土)、東京・大塚の『ビリヤードクラブ ナビー』でエキシビションマッチが行われ、涼しいビリヤード場で観客も出場者も約6時間に渡り、キャロムビリヤードをアツく濃く楽しんでいた(主催は同店のお客さんである井原武志氏)。
プレイヤーとして出場したのは、同店所属の石橋毅一・渡辺元の両プロと、森陽一郎プロ・森雄介アマ親子、さらに1週間前の『全日本アーティスティック』で優勝した小林英明プロの5名(プロは全員JPBF)。
また、JPBAの人気女子プロ、江辺香織が浴衣姿で登場し、この日のMCを担当。キャロムビリヤード(スリークッションやアーティスティック)に詳しくない観客が見ても楽しめるように配慮した喋りで、時にプレイヤー達のプレーやアクションに鋭いツッコミを入れつつ、会場を和ませていた。試合のレフェリーも女性のみであったため、プロ公式戦とは異なる親しみやすい雰囲気に包まれていた。
3Cリーグ戦の勝者は小林
5名のプレイヤーは、20点というショートゲームでスリークッションのリーグ戦を戦った。試合のないプロとMC江辺が、マイクを握って眼前の試合内容をわかりやすく解説する。最終回転では森陽一郎プロ・森雄介アマの親子対決が実現。1点差で息子の雄介アマが勝利し、「練習以外では初めて勝ちました」と笑顔を見せた。リーグ戦の結果は、最終的に3勝1敗で森親子と小林の3名が並んだが、アベレージ(1.423)で小林が1位となった。
森陽一郎vs森雄介の親子対決が実現
その後、1時間弱に渡って、渡辺と小林という2人の「全日本アーティスティック・チャンピオン」による曲球エキシビションが行われた(メインで撞いていたのは渡辺。他、MCの江辺も含めてほぼ全員が撞き手として登場した)。1週間前の全日本アーティスティックではまさかの4位に終わった渡辺だったが、ここではエンジン全開。切り押し、切り引き、ロングドロー、マッセなどを次々に成功させ、拍手喝采を浴びた。
アーティスティックで渡辺の豪腕が炸裂
本イベントの企画・運営に奔走した渡辺は、「以前から、キャロムビリヤードのファンが増えるようなイベントを手掛けてみたいと思っていたので、今回、多くのお客さんが喜んでいる姿を間近に見られて良かったです。ただ、内容はともかく、告知で進行などで至らない点もあった。またこんなイベントをやりたいので、次回以降の反省点としたいと思います」と語った。
渡辺を始め、出場者全員の献身的な姿勢と、公式戦ではまず見られないであろう人間味溢れる一面も存分に楽しめた。イベントの継続を大いに期待したい。
T.KOBAYASHI(B.D.)