ジャパンオープン最終日
先ほど『第26回ジャパンオープン』のファイナルが終了。男子テンボールでは土方隼斗がフィリピンの、L・V・コルテッザを9-5、女子ナインボールでは河原千尋が台湾の蔡佩真を8-4で破り、共に嬉しい初優勝を飾った。
土方は難敵を相手に終始『隼斗スタイル』を貫いた
まず男子テンボールでは、コルテッザに先行を許した土方だったが、第2ゲームで①--⑩ジャンプコンビを決めて流れを引き寄せると、次ゲームでブレイクランアウト、さらに4ポイントを立て続けにあげて6-1とリード。
それに呼応するかのように女子ナインボールの河原も0-1から追い付くと、ここからブレイクランアウト4連発で一気に5-1として試合を優位に進める。
河原も堂々のプレーで常に主導権を握って戦った
共に相手はワールドクラスプレイヤーのコルテッザと蔡。しかし、ファイナルの2人のプレーは、臆することなく、気負うことなく、この日最高のパフォーマンスともいうべき素晴らしいものだった。
河原千尋、勝利の瞬間!
逆にコルテッザと蔡にミスが出てそれをポイントに繋げる展開にもなり、まずは河原が2年連続で涙を飲んできたジャパンオープン・ファイナルで初のゲームボールを沈め、ガッツポーズと共にフィニッシュ。それから遅れること20分。第14ゲーム、1番ボールでのセーフティ戦を制した土方が、会場全体の期待に応える渾身の取り切り。
「よっしゃっ!」
土方隼斗、勝利の瞬間!
ゲームボールを沈めた瞬間、土方はこれまで見せた事のないほどのガッツポーズと雄叫びをあげ、それと同時にギャラリー、関係者の全てが、若き日本人チャンピオン2人を、最大級の拍手と歓声で祝福した。