第26回ジャパンオープン・男子テンボールは明日13日スタート
15日の決勝会場となる東京都港区の『ニューピアホール』
大会史上初の「男子3日間開催」の本番が迫ってきた。3日間開催になって、果たしてエントリー数は去年と比べて増えたのか減ったのか......? 答えは「変わらない」だった(※実際には微減だが、それはやむを得ないキャンセルが出たため)。今年の出場者数は、JPBAプロ・アマ・外国人合わせて358人(JPBFプロも一人参戦。なんとあの奥村健プロだ〈元JPBA〉)。この数字だけで判断するのは早計だが、3日間開催は概ね受け入れられていると考えて良いだろう。
この358人は、まず初日(土曜日)、関東7会場に分かれて一次予選を戦う。ここで128名に絞られる。2日目(日曜日)は池袋『ビリヤード・ロサ』1会場のみで二次予選が行われ、128名を16名にまで絞る。この16名だけが最終日(月曜日※祝日)に東京・竹芝の『ニューピアホール』(特設会場)にプレイヤーとして入ることが許される。
3日間開催の2日目は、東京都豊島区の『ビリヤード・ロサ』が会場となる
まずは「ラスト16」に入る、すなわち特設会場で撞くことがプレイヤー達の目標であり、叶えばステータスとなる。そして、そこからさらに歩みを進め、眩いスポットライトの中で栄冠を手にするのは誰なのか?
昨年準優勝の川端聡
JPBA勢ではまず、昨年惜しくも準優勝に終わった
川端聡の「大会2勝目」(1勝目は2000年)を期待したいところ。さらに、5月、6月のプロ公式戦で優勝している
赤狩山幸男、
高橋邦彦(1996年優勝)、
田中雅明の3名の戦いぶりに注目したい。もちろん、人気と実力を兼ね備える
大井直幸、
栗林達、
土方隼斗、さらに本大会で準優勝の経験がある
羅立文と
青木亮二も忘れてはならない。
大会直前の西日本グランプリで優勝の田中雅明
気になる外国勢は、今年はそのほとんどをフィリピン選手が占めている。総大将はやはり「マジシャン」の異名をとる
エフレン・レイズだ(2005年優勝)。
L・V・コルテッザやJ・デルーナといった人気者の名前もエントリーリストに見える(※ディフェンディングチャンピオン、W・キアムコの名前は見当たらない)。本当に層が厚い国である。日本勢としては彼らを一人でも多く仕留めたいところだ。
スーパースター、エフレン・レイズは今年も参戦
2003年の
西嶋大策(当時アマ)以来の「日本人チャンピオン」の誕生が待たれて久しいジャパンオープン男子の部。3日間開催元年の今年こそ、大きなドラマが生まれそうな予感もある。
昨年の男子ファイナル、川端聡vsワレン・キアムコのファーストラック
大会MC(最終日のみ)として友情出演をするあの赤坂泰彦氏が、ニューピアホールで最後にコールする名前は一体誰になるのだろうか。
T.KOBAYASHI(B.D.)