7月3日、『第4回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ』のビリヤード競技5日目は、女子テンボール、男子スリークッション、男子スヌーカーシングルスの3種目に、4名の日本代表が出場した。
まず女子テンボールの河原千尋は朝10時からの2回戦でタイのUamduang Amornratを7-3で下すと、続く準々決勝でもマレーシアのSABTU Suhana Dewi Bintiを7-2と寄せ付けず、この時点でメダル獲得を確定。
この日の3試合目は準決勝で、相手は台湾のChou Chieh Yu(周婕妤)。勝てば銀メダル以上となる試合は序盤から河原が5-1とリードを奪い、中盤追い上げられる場面はあったものの、ハイレベルな攻防を制して7-4で見事に勝利を収めた。
男子スリークッションは竹島が2回戦と準々決勝、梅田が準々決勝を戦った。まず大会初登場となった竹島はモンゴルのBatbayar Dorjsurenを下し、準々決勝では韓国の金京律と対戦。終盤まで競り合う緊迫した展開となったこの試合、竹島は38-37から渾身の2ポイントを上げて強敵を撃破した。一方の梅田はここでも安定した試合運びでインドネシアのHasan Rudyを40-29で下してメダルを確定させた。
栗本高雄、長谷修次(共にJSA)が出場した男子スヌーカーシングルス。まず10時からの1回戦(ベスト64戦)に登場した栗本は、キルギスタンのRatbekov Yzatbekに4-2で勝利して2回戦へ進んだが、その後13時からの回転で台湾の Lin Shu Hungと対戦した長谷は2-4と惜しくも初戦敗退。
2回戦を戦う栗本。チャンスはあったがもう一歩及ばず
明けて4日、午前10時から女子テンボール決勝が行われ、日本代表初の金メダル獲得を目指して河原千尋が韓国の ChaYouram(車由蘭)と対戦。決勝に相応しい好ゲームを見せた両者だったが、序盤からリードを奪った車が、地元の声援をバックに最後まで集中力の高いプレー見せて7-3で勝利。惜しくも敗れた河原だが、今大会の日本代表に初の銀メダルをもたらす素晴らしい戦いぶりであった。
4日13時からは男子スリークッションの準決勝に梅田竜二と竹島欧が登場。さらに女子ナインボールがスタートし、河原、そして夕川景子も19時からの2回戦(ベスト16戦)に登場することとなっている。