この日好調の2人が激突した内垣vs有田の戦いは、ホームの声援を受ける有田が渾身のプレーを展開したが、序盤から幾つか見られたミスがそのまま得点差となり、中盤から抜け出した内垣が9-6で勝利。
昨年のこの大会で優勝の羅、そしてグランプリ2連覇を狙う赤狩山の対決は、中盤まで拮抗した展開が続いて6-6。迎えた勝負所の終盤、いつもの集中力をやや欠いた感のある羅がセーフティ、シュートミスで赤狩山にチャンスを献上。ここをしっかりとものにした赤狩山が3連取で決勝に進んだ。
準優勝の赤狩山幸男。惜しくもグランプリ連覇はならず
ブレイクスピードガンコンテスト、そして虻川修、有田秀彰によるトリックショットがギャラリーの大歓声を受けた後に始まった決勝戦。バンキングを制した内垣がいきなりロケットスタートを決めて5-0と先行。「今日は観客の皆さんの声援をもの凄く感じながらイメージよく撞けました」。そう語る通り、ブレイクも当たって配置が良ければそのままマスワリ、ポイントでは赤狩山が長考を余儀なくされる厳しいセーフティを決め、スロットル全開のままにあっという間に8-2でリーチ。
上がり際の8番をミスしてその後赤狩山に1点を返されて8-4となったが、ブレイク番の第13ゲーム、1番セーフティで赤狩山からファウルを奪うとそのままランアウトでフィニッシュ。自身、'08年の東日本グランプリ第7戦以来5年振りとなる国内公式戦優勝を果たした。