全日本都道府県対抗PB選手権大会閉幕
昨日から2日間にわたって開催された『第49回都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』が先ほど閉幕した。
優勝は千葉Aチーム。共に戦ったBチームと共に優勝の喜びを分かち合った
今年、全国から集まった36都道府県45チームの頂点に立ったのは千葉Aチーム。メンバー発表がなされて以来「今年の千葉は強い」と注目された今年の千葉は、本命と目される中で遺憾なく力を発揮。予選リーグを40勝10敗という驚異の勝率8割を叩き出して通過を果たすと、準決勝では愛知Aとの壮絶な接戦を制し(3-2)、決勝戦でも7年ぶりの優勝を狙う奈良チームを抑えて(4-1)、11年ぶりとなる日本一の座を射止めた。
昨日の記事でお伝えした状況からスタートした決勝日は、各チームが回転を追うごとに一喜一憂する展開となり、ほぼ初日のリードを守り切る格好で、千葉A、広島、愛知A、奈良がブロック1位となり準決勝へ進出。
抽選の結果、奈良vs広島、千葉Avs愛知Aの組み合わせとなり、大勢のギャラリーがテーブルを囲う状況の中、奈良と千葉Aが勝利を収めて決勝戦へ臨むことに。そして千葉Aが前述の通り大きな名誉と喜びを獲得した。
出場プレイヤー、応援団、全てが熱い思いで見守った決勝戦
このファイナルでは昨年に続いてJPBAの川端聡プロがテレビテーブルでレフェリーを務め、「今年も素晴らしいゲームで(スピーディーなゲームに)僕の出番はありませんでしたが」と笑顔でコメント。このゲーム、2ラック目のブレイクで決着をつけた醍醐雅人(千葉)は、次々にポケットに吸い込まれるボールを叫びながら見届けると、渾身のガッツポーズを決め、仲間の応援へと向かった。
千葉Aチームの醍醐。渾身のガッツポーズ
なお3位決定戦では広島が愛知Aとの接戦を制して(3-2)、昨年の43位(最下位)から記録的な飛躍を見せてジャンプアップ賞も受賞することとなった。最優秀選手賞は千葉Aの石橋正則がただ1人の全勝(10-0)という好成績により、自身12年ぶり2度目のMVP受賞を果たし、ハイラン賞は2度のAハイラン(ローテーションのマスワリ)とネクストハイラン111点を叩き出した青柳高士(埼玉)が受賞した。
左がMVPの石橋、右がハイラン賞の青柳
大会の様子などはツイッター(@JAPA_WESTおよび@CUES_BAB)でも画像を交えて紹介しているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。また選手や関係者のコメントを交えた詳しい記事は、次号(8月4日発売)のCUE'S誌面で全出場者を写真入りで掲載し、『撞球甲子園』の異名を取る本大会の感動と興奮をお届けする予定だ。
最高の舞台を用意して、全国のアマチュア選手交流の場としても貢献する『撞球甲子園』。爽やかな後味を残して閉幕すると同時に、来年迎える50回記念大会に向けて新たなスタートを切った。
Akira TAKATA