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過去のニュース(2013年)

2013.05.07 トーナメント

船木耕司、悲願の初V!

第70回全日本スリークッションビリヤード選手権大会

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第70回記念大会は最終日も熱戦が続いた


遂にこの時が来た。6日(月)、『成増アクトホール』で行われた『全日本3C』は、船木耕司の優勝で幕を閉じた。悲願の初優勝である。船木はこれまでJPBF年間ランキングMVPに輝いたこともあり、海外にも日本代表として度々遠征をしていた。周囲からも「船木はもう全日本を獲るだろう」と言われ続けて久しい。しかし、このタイトルは本当に、本当に遠かった。

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船木耕司が大会初制覇!!


6日午前10時から、全日本選手権のベスト8の4試合が行われた。船木の相手は昨年と同じく、現役日本No.1プレイヤーの梅田竜二。船木は「格上の存在。だから集中できる」と、序盤から全く気を緩めることなく戦い、終始リード保って今年も梅田を倒した。

セミ・ファイナルの相手は界敦康。この組み合わせも2年連続。昨年は勝負どころで当たりが止まり、界のファイナル進出をアシストしてしまった。しかし、今年の船木は一味も二味も違う。淀みないリズムで2アベ近いパフォーマンスを繰り出し、22キュー・40-22で界を退けた。

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宮下が先に優勝に王手をかけたが......


ファイナルの相手は宮下崇生。'07年大会の優勝者であり、この日のベスト8・田名部徳之戦では素晴らしいプレーで気を吐いていた。この両名の最終決戦、序盤から中盤にかけては船木がリードするも、さすがにプレッシャーに襲われたのか徐々に当たらなくなる。その隙を宮下が見逃すはずもなく、逆転で先にモアをかけた。しかし、船木は耐えに耐え、「最後には冷静になれて」再逆転に成功。41キューに及んだ死闘に終止符を打った。

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船木耕司、悲願のトロフィーと共に


「まだ実感がないんですが、『やっと』という思いと『良かったな』という思いです」と語る船木。全日本選手権のチャンピオントロフィーは、第70代目にして初めて仙台に持ち帰られることになった。
T.KOBAYASHI(B.D.)