パワーアップしたプライベートレッスン
昨年から本格オープンした『POOL STUDIO』。ここはJPBA所属の吉岡正登プロが専属コーチを務める、プライベート・レッスン専用のビリヤードスペースだ。
大阪市中央区の『POOL STUDIO』
この4月から従来の場所から500メートルほど南下した所に移転し、テーブル台数も2台に増やすなど、更なる充実を図って「より多くの人にビリヤードの楽しさを伝えたい」(吉岡プロ)と意気込む。
スタジオ拡張移転を記念して
『ビリヤードとワインを楽しむ』イベントが今週末の4月13日(土)に開催される。残念ながら既に定員に達したため参加申込みは締め切られているが、「今後もビリヤードに興味を持ってもらえるようなイベントを開催していきたい」(同)ということなので、「彼女(彼氏)や友達、家族をビリヤードに誘ってみたい」という方は、企画の動向に注目していただきたい。
※吉岡正登プロ公式サイト(
http://www.masato-yoshioka.com/)から随時発信中
ここまでの活動でプロが得た感触や今後の課題、展望などを伺ってみた。「当初の目標にしていた中では、ジュニア層(高校生以下)の生徒さんは順調に増えていて、今後はシニア層や主婦層への告知により力を入れたいと考えています。その中で『1人では行きにくい』という声も上がっていたので、グループレッスン強化のためにテーブルを増やすことにしました」。
『POOL STUDIO』では個人、グループなど様々なスタイルでレッスンが行われている
さらに、レッスン生同士のコミュニケーションを深めることを目的として、「スタジオを拠点としたサークル発足やチーム編成といったことも検討している」という。こうした活動は多くのビリヤード場にとっても参考になるところで、既にテーブルが並んだスペースを活かして、新しい客層獲得や従来とは異なる時間帯での集客のヒントにもなりそうだ。
また、プロにとっても新スタイルのレッスンを行うことで新たな出会いも多く、これまでの目線とは異なる情報やアイデアが舞い込んできて、ヒントを得る日々を過ごしていた。「ホームページを見てレッスンを申し込んで下さった女性の方からは、海外(特にタイにおけるビリヤード事情や、大阪市内のホテル内にテーブル4台を常設して錚々たる財界人が集っているという話など、僕も知らなかった世界に触れられる機会に感謝しています」
レッスン生には女性も多い
もちろん吉岡プロの挑戦はまだまだこれからが本番。世界へ羽ばたくジュニアの育成、シニアの世代にもっとビリヤードを普及浸透させること、OLや主婦にとってビリヤードを身近なものにすること。そのためにレッスンスキルを更に高め、より快適な空間作りや宣伝告知にも力を入れていくという。そして自身がプレイヤーとして一層の活躍をすることも両立していかなければならない。
国内屈指の爽やか系プロが力強く歩む道。そこはまだ未開拓で広大な荒野かもしれない。
しかし着実に進化を実感しているのは吉岡プロ自身で、そこで得た新たな情報については業界にフィードバックさせるべく発信していくという。今週末のイベントの様子も届く予定なので、『ビリヤードとワインのイベント』の様子も追って紹介していきたい。
Akira TAKATA