北の大地の名物イベントを制するのは誰か!?
明日、明後日(4月20日~21日)にわたって『第25回北海道オープン』が開催される。北海道のビリヤード関係者が一丸となって情熱的に開催を続けてきたこの大会は、多くのプレイヤーにとって「モチベーションが上がる」トーナメントとして定着している。
昨年の覇者は、現在日本ランキング1位の大井直幸
その意気込みは数々のドラマを生み出してきた。2008年には
土方隼斗が国内公式戦における連続マスワリのタイ記録(8連続)を叩き出すと、そのまま駆け上がってオープン戦プロ初優勝を遂げた。また過去10年では
羅立文が実に3度の優勝を誇り、昨年の
第24回大会ではは
大井直幸がファイナルで
栗林達との『日本の竜虎』決戦を制して日本ランキング1位への道筋を拓いた。
北海道オープンとは相性の良い羅立文。今年は4度目の優勝を狙う
今年もすでに全国の各地からプロアマ選手が続々と北海道入りを果たして、四半世紀継がれてきたトーナメントでの頂上を目指して意気込む声が聞こえてきている。また遠征の魅力のひとつである『ご当地グルメ』もここでは一際の楽しみとなっており、そちらにも"ノルマ"を課しているプレイヤーも多いようだ。
昨年のベスト4。左から3位タイ・赤狩山幸男、優勝・大井、準優勝・栗林、3位タイ・飯間智也
今年の予選は小樽や苫小牧の店舗も用いて計4店舗で開催し、日曜日の決戦は札幌市の『ディノス札幌中央』で行われる。注目は昨年の覇者でランキング1位の大井が目論む大会2連覇。だが、それを阻止すべく包囲網も例年以上に強く大きくなっている。
決勝会場となる札幌市中心部に位置する『ディノス札幌中央』
前出の土方、羅、栗林は無論のこと、北海道ではこれまで不思議と縁がないトッププロも大勢いて、意地とプライドを懸けて混戦は必至という状況。昨秋の北陸オープンを制した
竹中寛も本命格なら、「今年は国内戦でも成績を残す」と気持ちを高める世界王者の赤狩山幸男も2008年に置いてきた(準優勝)タイトルをいよいよ掴み獲る時を迎えている。
歴代チャンピオンの系譜。今年はいったい誰がここに名を刻むのだろうか
そんな交わる思惑に期待が寄せられる大会。CUE'Sスタッフも現地入りして余すとこなく熱戦の様子をお届けしたい。もちろん決勝日の戦いの模様は
CBNTでも後日映像で放送する予定。今年はどんなドラマや伝説が誕生するのか。今週末は北海道に春一番が吹く。
Akira TAKATA