『東日本グランプリ第2戦』
4月7日(日)、東京・池袋『ビリヤード・ロサ』で行われた『東日本グランプリ第2戦』の決勝ラウンドは、菅谷慎太郎が決勝で水下広之を8-2で下して大会初優勝を飾った。
グランプリ初優勝の菅谷慎太郎。決勝は非の打ち所のない内容だった
ベスト16では、土方隼斗のスコアを2点に抑えて勝利すると、続くベスト8では西嶋大策にも序盤からリードを奪い、終盤に追い上げられながらも8-5で振り切る。準決勝も羅立文との接戦を8-5で勝ち抜いた。決勝はブレイク、シュート、ポジショニング、あらゆる面の技術が冴えわたり、水下にまともにキューを振らせることはなかった。
水下のパフォーマンスもファイナリストに相応しかったが、決勝はチャンスが少なすぎた
大会のその他の特筆すべき点は、予選を勝ち抜いてきたアマチュア2名の活躍。丸岡良輔選手は、昨年から決勝日常連の塙圭介に8-4で勝利。坂下剛選手は開催店シード松村浩道を8-4で下してベスト8に駒を進めた。
ベストアマの坂下剛選手
両名ともベスト8での敗退となったが、その相手は決勝まで進んだ水下(vs丸岡選手)と、昨年のグランプリMVPの羅(vs坂下選手)。坂下選手に至っては、ヒルヒルの大接戦を演じている。もはやどっちが敗れてもおかしくないほどの好ゲームだった。
菅谷の優勝により、これで'13年シーズンのグランプリは2戦連続で大会初優勝が生まれたことになる。このところシーズン中に同一人物が戴冠することや、過去の優勝経験者の返り咲きなどが多かったため、優勝未経験者には良い風が吹いている。
果たして第3戦は、誰がトロフィーを手中に収めるのだろうか。