第22期球聖戦『挑戦者決定戦』&『球聖位決定戦』
大きな山の頂上が近付いてきた。この山はアマチュア界最強のナインボーラーを決める山だ。今、尾根に立っているのは持永隼史、永井博明の2名、そして頂上で挑戦者の到着を待ち受けるは喜島安広。この3名の中から第22期の球聖位が生まれることになる。
年明けの1月から東日本・西日本それぞれで、C級戦→B級戦→A級戦と進行してきた球聖戦。3月10日のA級戦で東の代表は持永、西の代表は永井に決定した。
第22期球聖戦・西日本代表の永井博明
明日(6日)、この両選手が『挑戦者決定戦』を戦う。フォーマットは7ゲーム先取の3セット先取。第47~50期の名人位の他、数々の全国タイトルを保持する持永と、全国タイトルこそないが、今回多くの実力者を次々に打ち破り、堂々と関東行きの切符を手にした永井。一体どちらが球聖への挑戦権を手に入れるのだろうか。
第22期球聖戦・東日本代表の持永隼史
敗れた方は山を下り、勝ち残った方は山の頂に設けられた土俵に上がる。それが明後日(7日)に行われる大一番『球聖位決定戦』だ。
3度目の防衛を狙う第21期球聖の喜島安広
ここで登場するのが現球聖の喜島。喜島は過去2度防衛に成功し、これが3度目の防衛戦だ。もし今回も防衛すれば、球聖戦史上、高橋邦彦(現JPBA)に並んで最多防衛回数タイ記録となる。
こちらのフォーマットは東西代表決定戦よりさらに長い7ゲーム先取の5セット先取。耐久力が試されれる厳しい戦いだ。喜島も「間違いなくその時の実力の差が現れ、またそれに納得せざるを得ない試合形式でしょう」と語る。
会場となるのは神奈川県川崎市の『メッカ』
試合会場は土日両日とも、喜島が所属・勤務する神奈川・川崎の『メッカ』。これも球聖戦の特色の一つで、その時の球聖のホームグラウンドが開催場所になる。つまり、サポーターの数も多く、テーブルコンディションも知っているため、球聖が有利である。
長い長い山道を登って来た挑戦者が戴冠するのか、たった一度の試合を制して球聖が防衛するのか――。明日明後日で全てが明らかになる。
T.KOBAYASHI(B.D.)