京都市伏見区から「玉のみやこ」復権に挑む
さる2月22日(金)に『SUN 伏見店』がリニューアルオープンを果たして、当日は同店に通うビリヤード愛好家や所属の川端聡プロなどが訪れ、ビリヤードやダーツ、そしてお酒などを思い思いに楽しんだ。
リニューアルオープン当日に集まった元気な大人たち。美女率高し!!
大阪に始まり神戸でも成功を収めた同店のグループが、京都でダーツを軸にしたお店を出したのが今から5年前。そして今回、ビリヤードテーブルを1台から3台へ増台してプールバーとしてリスタートを切った。当面は同グループの統括マネージャーを務める氷上豊氏が店長として常駐して京都店を盛り立てていくのだという。
ビリヤードスペース全景。デートや会社帰りに適した空間に仕上がっている
ビリヤード場の減少、全体の縮小傾向が進む中、同店が流れに逆行した挑戦を行った背景が気になるところ。
「大阪も神戸もビリヤードを主にして成功させた実績があり、改めてプールバーというスタイルで大人が遊べる場所として再確立したい」(氷上氏)
そんな思いでリニューアルに踏み切ったのだという。
SUN 伏見店のカウンター。左は開店準備作業中の氷上豊氏
「コンセプトはR30。40代以上の方には若返って遊んでもらえる場所に、そして20代の人には少し背伸びをして楽しんでもらえるように」(同)
アルコールの種類も豊富に取り揃え、バースペースの広さと席数も特筆だ。
カウンター以外にもテーブルを配置した大人の遊び場。ダーツも4台稼働
実はこの伏見店が位置する京都市伏見区は各ビリヤード場が特色を出しつつ奮闘するエリアでもある。さかのぼれば昭和の『玉のみやこ』であった時代に玉屋が軒を連ねた区でもあり、今ふたたびの隆盛に期待が寄せられる地域だ。
トーナメント会場としてもお馴染みで京都市内で唯一、ポケット、スリークッション、
スヌーカーの全てを楽しむことができる『サンク』。老舗にフィリピンテイストを織り込んだ『SARGO(サルゴー)』。昨秋に新規出店を果たした本格店『VAMP(ヴァンプ)』。そして『ラウンドワン』や『快活CLUB』といったレジャー複合店を含めると、
同区にはポケットテーブルだけで30を超える台数が稼働している。
今回訪れたSUNは「競技志向のプレイヤーも満足させるコンディション」を誇りつつ、広くレジャー層を受け入れる店作りにしており、伏見区全体が活性化に成功すれば京都のみならず業界全体に大きな指標を示すことが可能となるだろう。
本誌としてもアンテナエリアとして隆盛を願って止まない。ビリヤードの楽しさをより多くの人に味わってもらうためにも、各店舗のさらなる繁栄と、新時代に即した連携に期待が寄せられるところで、誌面やウェブを含めて『報道』と『広報』という役割を担う私たちとしてもやはり新たな試みにも挑戦し業界への寄与に尽力してゆきたい。
Akira TAKATA