PREMIER 10BALL LEAGUE
2月26日(火)、埼玉県新座市の『まんがねっとラウム新座店』にて、『JUST DO IT』主催によるリーグ戦『PREMIER 10BALL LEAGUE』の2日目が行われ、予選を突破した赤狩山幸男と羅立文が決勝で対戦し、15-13で赤狩山が優勝を果たした。
赤狩山幸男がプレミア制覇
同日は1回転目で、予選最終戦の羅vs土方隼斗、赤狩山vs栗林達の2試合からスタート。Aグループは序盤の均衡を抜け出した土方が4連続加点などでリードを広げ、11-7とする。羅もブレイクで苦しみながらも粘りを見せて14-13と1ゲーム差まで詰め寄ったが、次のゲームを土方がものにし、15-13で決着。
土方が羅に勝利し、グループBはプレイオフへ
もう1試合は、開始から快調に点を伸ばした赤狩山が8-2とリードを奪う。だが、決勝進出のためには絶対に負けられない栗林もそこから5ゲーム連取で巻き返して一時は7-8と赤狩山に詰め寄る。すると、赤狩山も4ゲーム連取をお返しし、一気に勝負を決めに掛かり、15-10として決勝進出を決めた。
羅、土方、高野智央が1勝1敗で混戦となったグループAは、2ゲーム先取で争うプレイオフ(以下P・O)に突入する。フォーマットは2ゲーム先取の交互ブレイクで、予選の得失点で最もスコアが良かった羅にシードが与えられ、P・O1回戦の土方vs高野の勝者と決勝を懸けて争う。
P・O1回戦は互いに1ゲームをものにして迎えた3ゲーム目で、この日最もブレイクが当たっていた(他のプロ談)土方が、無念のブレイクスクラッチ。高野がその好機を逃さず取り切って、勝ち上がりを決める。
P・O初戦は高野が制す
P・Oファイナルは、高野が3番&10番ボールコンビで先制すると、羅もマスワリで返してまたもやヒルヒルに突入。最終ゲームはセーフティ戦を制した羅が見事にものにし、ファイナルへ進出することに。
ファイナル進出の羅、惜しくも優勝に届かず......
ファイナルは赤狩山が、栗林戦同様に先行してスタート。テーブルはAテーブル(Aグループが使用)を使うことになり、Bグループの赤狩山は今まで使っていた台とは違うため、アジャストすることを求められた。一方の羅は同日の初戦で約3時間半に及ぶ長丁場を戦った後、P・Oを経てのファイナルということもあって、心身両面の疲労、集中力の持続が懸念の課題だった。
逃げる赤狩山を羅が追うという形で試合が進行する中、勝敗に大きく響いたのはブレイクの差だった。2日間にわたって全ての選手がブレイクに苦しんだ今大会。もちろんファイナルでも、2選手が思うような形を作れずに苦しんだが、わずかに赤狩山のブレイクに分があったようだ。
無敗優勝は一番強いという証明となった
ノーインやブレイクスクラッチが重なりながらも、羅は回って来たチャンスを活かして追いすがる。終盤、14-13と1ゲーム差まで詰め寄られた赤狩山だったが、羅のセーフティ失敗から第28ゲーム目に勝利し、優勝を手繰り寄せた。終わってみれば、6選手中唯一の無敗という完全優勝だった。
左から高野智央、大井直幸、赤狩山幸男、羅立文、栗林達、土方隼斗