桑田夫妻の挑戦!
11-12シーズンのJSAランキング1位で、スヌーカーの国内ハイブレイク記録保持者でもある桑田哲也選手が、昨年末よりアジアへスヌーカー修行の旅に出発した。まずは、シンガポールに入り、マレーシア、強国・タイへと移動し、5月に一時帰国して『全日本選手権』に参戦する予定。
7月には『Snooker Asian Academy』に参加するためにタイへと再び戻ることになる。またタイではナショナルプロツアーに参戦する予定だ。
JSAランキング1位・桑田哲也選手
加えて今回の旅には、桑田選手だけではなく、妻・彰子さんも同行する。彰子さんは夫である桑田選手をサポートするという妻としての役割を果たすためだけではなく、自身もスヌーカーレフリーの国際ライセンスの取得を目指す。各地で桑田選手のスヌーカー修行に付き添いながらスヌーカーを肌で感じ、覚え、真髄を吸収した上でレフリーライセンス取得に挑戦するという。
女性レフリーでは、その先駆者であるミカエラ・タブ(Michaela Tabb)が最も有名で、スヌーカーのみならずポケットビリヤードでのレフリーとしても多くの試合でジャッジしている。彰子さんにとっては、第2のミカエラを目指しての挑戦だ。
現在、タイでそれぞれの目標に向かって突き進んでいる
遠征について桑田選手は「とにかく、もっともっと強くなって、今いる場所では、見ることのできない世界を見たいと思った。それが、最大の目的です」と決意した理由、目的を明かす。
桑田夫妻はこの修行の旅に出るにあたり、それぞれが職を辞して臨んでいる。そこにはレベルアップへの本気の想いに加え、日本国内では環境、人口ともに少ないスヌーカーの現状を変えたいという気持ちもあるという。
「日本の子供たちに、プロのスヌーカープレイヤーになると言う事が、憧れになるようにしたい」。
その言葉を実現するための第一歩として、世界で活躍することが現実的な目標だという。