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過去のニュース(2012年)

2012.12.06 その他

地域密着型ビリヤードの可能性

狭山元気大学・ビリヤード指導者養成コース~後編~

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講義はまず須藤氏による座学からスタート


定刻の14時にスタートした講義は、JPBAプロの梶谷景美李佳の紹介から始まり、須藤路久氏によるナインボールとテンボールのルール解説へと続く。熱心にメモを取り、疑問点があればすぐに質問が向けられる。半数以上は今年4月から9月まで行われていた前期コースからの受講生で、中には11月に開催された世界レディーススリークッション選手権を観戦に行ったという方も。

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空き教室の一つにポケットテーブルが2台設置されている


約30分ほどの座学が終了すると、隣の教室へ移動していよいよ模範試合。ここには9フィートテーブルが2台設置されており、実習講義に使われる他、講義がない日には、予約制で受講生達が自由に練習できるビリヤード場となる。ちなみに予約は常に一杯の状況だ。

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教室の黒板に貼られた注意書き。普段からの盛り上がりぶりがうかがえる


トーナメントルールに従ってバンキングでスタートした何とも豪華な模範試合は、ナインボール・5ゲーム先取、休憩を挟んでのテンボールの4ゲーム先取。今期から初めて参加した受講生はプロによる試合を見るのは初めてと言う事もあり、オープニングブレイクから試合終了まで、常に驚きと憧れの瞳で、トッププロの一挙手一投足を見逃すまいと、食い入るように試合を観戦していた。

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受講生達は皆、トッププロのプレーに釘付け


この日の特別ルールは、受講生が試合中でも、両プロに自由に疑問点を質問できるというもの。「今のブリッジはどんな形ですか?」「ショットする前に一番最初に決めるのはどんなことですか?」などなど、合間に飛び出す矢継ぎ早の質問。両プロはその全てに丁寧に答えながらトッププロならではのプレーを魅せていった。

試合が終了すると質問タイム移り、ここでも積極的な受講生達は、次々に両プロに疑問をぶつける。「いつからビリヤードを始めたんですか?」「どうしてプロになったんですか?」「ビリヤードの賞金はどれくらいですか?」......。

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李プロは中国時代の興味深いエピソードなどを日本語で披露


いつの間にか両プロへのインタビューと化した楽しい一時が終わると17時。3時間に渡ってみっちりとビリヤードを学んだ受講生達は、練習場の予約、プロとの記念撮影、来週の確認などをいそいそとこなすと、皆満足した表情で帰路に着いたのだった。

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梶谷プロも時折り笑いを織り交ぜながらビリヤードの魅力を存分に伝えていた


「ビリヤード指導者養成コース」は、「初めての人にビリヤードがどのようなものかを教えられる人材」を育てるために来年の3月まで続く。この後は、長矢賢治(JPBA)によるトリックショット、梅田竜二(JPBF)によるキャロムなど、贅沢にして魅力的なカリキュラムが予定されている。

「練習?  毎日だよ(笑)。続けてんだけど、歳取るとダメだね−。でも上手くなりたくってね」(講座最年長・85歳の男性)。「ビリヤードって面白い!  もっともっと盛り上がって欲しくて、今はブログやビリヤードのビジュアル作りもやってるんですよ」(パソコン教室が本業の女性)。

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参加者全員で記念撮影


狭山市に本社を置く(株)アダムジャパンがビリヤードの普及と発展を願い、地元行政との関係性を作り、深めていったことで実現したこのビリヤード講座。受講生達のこのような言葉や、講義に臨む姿勢や表情を見れば、こうした活動は地道ではあっても、ビリヤードの未来へと繋がるものだと感じさせられた。