2012年世界ユース&車椅子ナインボール選手権
去る12月4日〜7日(火〜金)の4日間に渡り、ドイツのウィリンゲンを舞台に、『2012年世界ユース&車椅子ナインボール選手権』が開催された。
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会場は市内のホテルに作られた特設会場。テレビテーブルもある本格的なもの
この大会は、WPA(世界プール協会)が主催する数多くの世界選手権の中にあって、
ナインボールを種目としてジュニア(男子)、ガールズ(女子)と車椅子の3部門が行われるもので、今年はジュニア32名、ガールズ16名、車椅子16名の計64名のプレイヤーが出場。
日本からは、ジュニアの部に小宮鐘之介、平元裕一郎、ガールズも部に小西さみあ、車椅子の部に寺田高宏の計4名が日本代表として出場して世界の強豪達との戦いに臨んだ。
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ジュニアの部代表の小宮鐘之介
まずジュニアの部では、小宮がUAEのアブドゥルカデル・アルバローシに9-1と初戦に快勝したが、平元はドイツのサリム・カンに4-9で敗れて敗者側へ。小宮も続く2回戦でアメリカのチャド・ベーンケに敗れて敗者側へ回ると、この後平元が敗者1回戦を勝利して小宮と共に敗者2回戦に進出。
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同じくジュニアの部代表の平元裕一郎
しかし、ここで小宮が北キプロスのメフメッチッキ・ベルクに7-9、平元がデンマークのアンドレアス・マドセンに2-9で敗れ、2人は共に17位タイの成績で大会を終える事となった。
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ガールズの部代表の小西さみあ
'08年にこの大会で銀メダルを獲得している小西が挑んだガールズの部。まず初戦でポーランドのオリビア・チュプリンスカと対戦した小西だったが3-7で敗戦。敗者1回戦ではアメリカのエイプリル・ラーソンに7-2で勝利するも、続く敗者2回戦で同じくアメリカのブリアナ・ミラーに4-7で敗れ、残念ながら9位タイで終了となった。
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車椅子部門代表の寺田高宏
車椅子の部に出場した寺田高宏は、初戦でスウェーデンのヘンリク・ラーションに4-7で敗れて回った敗者1回戦で、ロシアのアレクセイ・グリギリエフに7-1と快勝。しかし、2回戦でスロベニアのマテイ・ブライコビッチに5-7と惜敗し、小西と同じく9位タイでフィニッシュした。
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大会の最後を飾った表彰式の模様
大会最終日にはそれぞれの部門でファイナルが行われ、ジュニアの部では、11月に行われた全日本選手権大会にも出場し、ベスト8に入った台湾の新星・劉政杰(リュウ・チェン・チー)が優勝。また、ガールズの部ではベルギーのカミラ・コジャエバが、車椅子の部では、1回戦で寺田と対戦したラーションがタイトルを獲得した。
(写真提供:NBA)