『第10回兵庫オープン』は大井直幸が3年ぶり2度目の優勝!
上位4名とベストアマ賞(高山普任・HRC・左)
昨日から兵庫県加古川市の『ニッケパークタウン』特設会場(予選は姫路市の『クエッション』併用)において開催されていた『第10回兵庫オープン』が先ほど閉幕した。
大会の準備から運営・体験コーナーと大活躍だったHRCのメンバーとニッケ商事の岸本氏(前列中央)
決勝日の今日は32名(JPBA15名、アマチュア11名、フィリピン選手6名)が特設会場に集い、ナインボール・8ゲーム先取の交互ブレイクというフォーマットで競い合った。
注目を集めたE・レイズとF・ブスタマンテは揃って初戦で敗れてしまう。また本大会最多勝(3勝)を誇る川端聡もD・ラザランに敗戦を喫して終了。そのラザランはベスト8では大会2連覇を狙う栗林達も撃破。こうして残った準決勝には枠順にラザラン、羅立文、M・メンドーサ、大井直幸。
ここで大井と羅がJPBA最後の砦として踏ん張り、押し寄せたフィリピンタイフーンをここで食い止めた。羅はフルゲームの末に渾身のマスワリでガッツポーズを決め、大井はラッキーショットを「ゴメンネ」と謝り、それぞれにドラマのある準決勝を終えた。そして大井と羅のファイナルは今年の日本ランキング1位と2位のカード。そうした情報を場内アナウンスで紹介した後にゲームはスタートした。
決勝戦のバンキング。日本ランキング1位と2位が対戦。頼もしい2人だ
交互にマスワリを重ね、また惜しいシュートミスでターンするなど、およそ似た流れの中で7-6で迎えた第14ラック。ブレイク番の羅がまさかのノーイン。大井がこれを取り切り、9番にポジションしたところで慎重に構えなおす。さらに構えを解くと、吹き抜けの上階で観戦する人々に向かって「入れたら拍手をお願いします!」。そして大きな拍手を浴びた。
表彰式では優勝した大井が明るくインタビューに応え、兵庫ローテーションクラブの南眞任理事長から大会成功に対する各方面への御礼が伝えられて閉会となった。そして舞台撤収などHRCのスタッフはさらに作業を全員で行って散会に。
大勢の子供たちを喜ばせて、今年も兵庫オープンは大盛況に終わった
そして準優勝の羅プロから最後に貴重な情報とコメントが。「この大会はニッケパークタウンが会場になって3年。いつも日本ランキング1位でシード参加するプロが優勝しています。だからみんなも兵庫オープンに優勝できるよう1位を目指して下さい(笑)」。