ZEUS CUP & 店舗対抗戦 BATTLE5
11月3日〜4日(土・日)、千葉県千葉市の『幕張メッセ』で開催されたダーツの一大イベントである『JAPAN CUP STAGE13 千葉』。ダーツプロ、アマチュア合わせ、2日間で3000名を超えるプレイヤーやギャラリーが集まるこの大会期間中、同会場で2日間に渡り、今までになかった新たなスタイルのビリヤードイベントが開催された。
イベント会場となった幕張メッセ「ホール6」
6750平方メートルの幕張メッセ「ホール6」には、160台の競技用のダーツマシンを始め、ダーツメーカーやショップはもちろんのこと、ドリンク、フードに至るまでの様々なブースが並び、会場中央にはメインステージ、さらに客席の数が1780。そんな広大なスペースの中に設置された10台のテーブルを使って行われたのが、3日の『ZEUS CUP』、4日の『店舗対抗BATTLE5』という2つのトーナメントであった。
イベント初日は女子プレイヤーによるオープン戦『ZEUS CUP』
まず3日の『ZEUS CUP』は、JPBAの公式戦ではないながら、女子プロプレイヤー及び女子アマチュアプレイヤーが出場できるオープン戦として開催。JPBAからは
梶谷景美、この大会でベストドレッサー賞を獲得した
曽根恭子を始めとして9名のプロが出場し、会場を訪れたダーツプレイヤーやギャラリー達の目を奪う華麗なプレーを魅せた。
大会はプロ5、LA4、LB3ゲーム先取のハンデ戦で行われ、関東の強豪アマチュアプレイヤーの一人である伊藤いずみが、準決勝で李佳、決勝では九州からこの大会に参戦した
池田真希と、2人のプロプレイヤーを撃破して優勝を果たした。
『ZEUS CUP』入賞者。左から3位タイ・梶谷、準優勝・池田、優勝・伊藤、3位タイ・李佳、ベストドレッサー賞・曽根
また、この日は試合の合間に、ギャラリー自由参加のチャレンジマッチタイムも設けられ、数多くのダーツプレイヤーもビリヤードに挑戦。中では、この日行われていたプロトーナメントに出場中のトッププレイヤー、安食賢一が梶谷景美に挑戦するといった場面もあり、ダーツプレイヤーからも大きな声援が飛ぶ盛り上がりぶりであった。
明けて4日はビリヤード場単位で5名一組のチームを作り、ダブルス、トリオスなどダーツテイストも盛り込んだ形のトーナメント『店舗対抗BATTLE5』が行われた。
2日目の会場内にはビリヤード軍団が出現
この日はダーツプレイヤーが2000人、ビリヤードプレイヤーも、トーナメントに出場するプレイヤーや応援に訪れたギャラリーを含め300人以上が一気に集い、会場内は朝イチから熱気溢れる雰囲気。その中でダーツと平行して進められたトーナメントは、「ショットは真剣、しかし仲間達と一緒にとにかくビリヤードを思い切り楽しむのがメイン」という熱くも楽しい空気の中で進行した。
『店舗対抗BATTLE5』優勝の『スミヨシ』チーム
アマチュアプレイヤーだけでなく、JPBA東日本所属の男女プロも店舗チームのメンバーとして数多く出場し、終了を迎えるまで常に出場者全員の笑顔と歓声の絶えなかったトーナメント。決勝戦は
早瀬優治(JPBA)を筆頭に、全国タイトルを持つトップアマである持永隼史、米田理沙らがチームを組んだ『スミヨシ』が、
早川英房(JPBA)率いる『ナインエイト』チームを破って優勝。初の試みとなったイベントのエンディングを飾ることとなった。
メインステージで行われた『店舗対抗BATTLE5』の表彰式
なお、2日間に渡った両イベント共に、表彰式はダーツプレイヤーも多数見守る中、会場中央のメインステージで晴れやかに、そして盛大に行われた。
「ビリヤードをもっと活性化して盛り上げていきたい。そのために今やれることをできる限り実現していく」。この2日間のイベントには、主催者、スポンサー、運営に携わったスタッフの一人一人に至るまでの強い想いがあった。そして、イベントに参加したプロ・アマ含めた数多くのビリヤードプレイヤーには常に笑顔があった。2つが呼応して生まれたこのビリヤードの新たなスタイルは、今後の可能性を大いに感じさせてくれるものであった。