第11回シニアオープン〜ポケット界の同窓会は今年も盛会に〜
11月25日(日)に京都府京都市の『ビリヤード サンク』において、『第11回JPBAシニアオープン』が開催された。参加資格は50歳以上ということで、現役で活躍するプロアマ選手から、趣味として長く楽しんでいるプレイヤーまで幅広い層・年代の26名が参加。ただし『ビリヤードが好き』という思いは全員に共通していて、シニアならではの余裕のある会話のキャッチボールや熟練の技術など、和やかムードの中で見どころの多い大会でもある。
会場となった京都府京都市の『ビリヤード サンク』
そして全体的にスピーディーな展開が魅力。ひとたび型にハマればリズミカルに取り切る様は『これがビリヤード』という気持ちを代弁しているかのようで気持ちが良い。
また道具も味わい深いものが多く、記者も会場内で「これは何ていうキューですか?」と試合に関係のない質問を頻発させてしまう次第。それでも選手はみな余裕綽々でキューを購入した当時の思い出話にもまた花が咲く。
出場者全員での記念撮影
さらに今年は、京都在住の"世界のキムラ"こと木村義一プロも来場されて、懐かしい面々と昔話で盛り上がり、テレビや映画で技術指導を行った際の裏話や海外で高視聴率を稼いだエピソードなどを披露。国内ビリヤードの盛衰を知るメンバーたちが繰り広げる同窓会さながらのトーナメントは、やはり趣があり良き時代を思い出すのに十分なもの。
そしてトーナメント結果のカギを握ったのは『
ブレイク』と『遠い球』。この2つをこなす、いわばまだまだ現役のプレイヤーがテンボール6先というフォーマットを制した。
優勝の望月雅文
決勝戦は横田武と望月雅文の現vs元プロ対決となり、ご存じの通り「現役バリバリ」の両者は互いに高い技術を披露し合った末、序盤のリードを守り切る形で望月が大会初優勝を飾った。
準優勝の横田武
この決勝戦の模様は追って
CBNTで、また写真で見ても味わい深い各選手の様子は下記リンクのリザルトページでご覧いただけるので、ぜひフォトジェニックな紳士の画をお楽しみいただきたい。
この大会は「来年以降もより工夫を凝らして楽しめる会にしてゆく」(大会運営)ということなので、参加資格(年齢のみ)に該当する方は1年後に向けて肩を温めておくことをオススメする次第。日本のポケット界を継承されてきたお歴々に敬意を表して。
(Akira TAKATA)