第4回世界レディーススリークション選手権大会・ベスト8終了
第4回世界レディース3C選手権は本日(22日)夕刻より、ベスト8が行われた。前記事の通り、4連覇の記録がかかっていた肥田緒里恵とその実母である肥田一美は予選ラウンド敗退。しかし......しかし! それでも日本は強かった。
大会2日目、日本代表がベスト4独占!
ベスト8の4カードは全て日本vs海外。予選ラウンドと同じく25点先取で争われた試合は、どのカードも日本勢が「しっかり己の球を撞き切って」勝利した。
一番先に上がったのは
福本綾香。相手は韓国の林志賢(パク・ジヒョン)。中盤で7キュー連続で福本の当たりが止まってしまったが、集中を切らすことなく終盤でまた当て続けた。31キュー・25-16。
福本綾香!
続いて上がったのは
東内那津未。東内は前回('08年)の準優勝者、K・ジェッテンに先行される展開となるも、終盤で毎イニング加点し、29キュー・25-17。0.862という好アベレージを記録した。
東内那津未!
東内とほぼ同時に
西本優子も勝利を決めた。肥田を欠く日本勢にあって実績No.1の西本は、第2回大会('06年)の準優勝者で欧州No.1プレイヤーのT・クロンペンハウエルと対戦。終盤に相手の猛追にあうも、32キュー・25-21で逃げ切った。
西本優子!
105分の死闘となったのが、
林奈美子と韓国の朴秀阿(パク・スア)の対戦。序盤からコンスタントに当てていた林を、中盤からじわじわと朴が追い掛ける展開。随所に前回('08年)3位の実力を発揮していた。それでも林は、40キューから3点・1点・3点と当てて、25-16で勝利。直後の林は、しかし、椅子から動けず手は震え、言葉を発するのもやっとという状態だった。全てを出し尽くた戦いだった。
林奈美子!
こうしてセミ・ファイナルへとコマを進めた日本の4名はいずれも初の表彰台が確定した。西本は'04年・'06年と世界選手権に出場していたがこれまでの最高位はベスト8。他の3名は出場そのものが初だ。
試合後、4名の口から出てきたのは、「明日、一球一球ベストを尽くす」という、ありきたりと言えばありきたりの言葉。しかし、それは彼女達が世界選手権というものにどんどん没入して昂ぶっていることの表れだろう。言葉選びに神経を回すのは後、今はキューを握る時なのだ。
5位タイ・K・ジェッテン(オランダ)
5位タイ・T・クロンペンハウエル(オランダ)
5位タイ・朴秀阿(パク・スア。韓国)
5位タイ・朴志賢(パク・ジヒョン。韓国)
泣いても笑っても明日、日本人の中から新世界チャンピオンが生まれる。まずセミ・ファイナルの西本vs林、東内vs福本が行われ、15時からファイナルだ。『霞が関ビル1Fプラザホール』は入場料無料。ぜひ会場で「運命の瞬間」をお見逃しなく! なお、今大会の模様は23日も以下USTREMでライブ配信される他、こちらのウェブサイトからも無料のライブ映像を見る事ができる(
Kozoom.com ※要登録)
〈T.KOBAYASHI(B.D.)〉
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