第60回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会
会場の『名東スポーツセンター』。テーブル30台が設置されている
『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会(通称:アマローテ)が先ほど初日のスケジュールを終えて、参加者の約半分をリタイアさせる形で明日の決勝日へバトンを渡した。
地域を超えた交流も全国大会ならではのもの
ローテーションの180点(B級とL級は120点)ゲームは短いだけに、スリリングな展開が続出し、緊張感に包まれながら選手たちは日頃の練習の成果を精一杯出して技を競い合った印象。一方、2階観客席ではスタンバイコール(試合呼び出しの順番が近づいた時のアナウンス)がかかるまで選手たちが和やかムードで思い思いの時間を過ごしている。
一昨年優勝の渡邉覚(静岡)も勝者側から階段を登っている
3クラスの中で最高峰に位置するA級の部では"優勝候補"同士の対戦も続出。'05年に優勝している中野雅之(東京)と'09年優勝の林隆行(埼玉)という、本大会の歴代チャンピオンの直接対決が敗者側で実現するなど、どんな名手とて予断を許さぬサバイバルトーナメント。ここでは林がテンポよくゲームを主導して明日へつないだ。
優勝、'08年準優勝の林隆行(埼玉)は敗者側から駆け上がり中
また女子級でも歴代の優勝者や全国タイトルを保持するメンバーがひしめきあい、初日には惜しいカードも多く非情ささえ感じさせた。だがテーブルを離れれば互いの近況を報告し合ったり、新しいアイテムの情報交換などにも余念がない。ビリヤードを通じて知り合った絆は深いものだとあらためて。
第45-46期名人の田中裕也(大阪)も明日へつないだ。「初めてです!」
そして明日には3階級すべての王者が誕生する。国内屈指のサバイバルトーナメント。最後まで『2敗しない』選手は誰なのか。明日もツイッター(@CUES_BAB)とウェブキューズで写真を交えてレポートをお届けするので、USTREAM配信と合わせてチェックしてください。