グランプリイースト最終戦
今週末に東京の『バグース六本木店』(決勝会場。土曜日の予選は複数会場)で行われる『グランプリイースト』の第7戦にして今年の最終戦。これは極めて予測の難しい、しかし、だからこそ観戦するのが楽しみでならないトーナメントだ。
現在GPランキングトップの土方隼斗。3年連続の年間MVPを狙う
大きな理由は、今大会ではJPBA国内公式戦史上初のフォーマットを採用していること。詳細は
こちらでご確認頂きたいが、一言で言えば「難しいナインボール」になっている。プレイヤー向けに言えば「的球が入りづらいブレイクショットルール」だ。
土方と同率トップ、虎視眈々とMVPを狙う羅立文
昨今のナインボールトーナメントは、ブレイクの出来不出来で勝敗が決することが多くなっていた。それを是正し、より総合技術力で争うようなフォーマットになっている。
実はこのグランプリイーストのルールは、各試合ごとに決勝日の会場、つまりお店側が決める権利を持っている。とはいえ、これまでは「定番の」ルールが選ばれることが多かった。
開催店シードでベスト16から登場する西尾祐
しかし今回は、バグースに所属し、日曜日の決勝ベスト16にもシードされている
西尾祐(JPBA)を中心に、この非常にタフな、ある種国際マッチかのようなルールが検討され、採用されるに至った。今現在も
ブレイクショットの研究を続けているであろう参加プロ達が、この「宿題」にどう答えるのかが見ものだ。
そして、このルール変更がグランプリイーストの年間ランキングレースにどう影響するのかも興味深い。現在のTOP7は以下の通り。
■Grand Prix East 2012 年間ランキング(最終戦前。上位7名)
1位 860pts 羅立文、土方隼斗
2位 720pts 栗林達
3位 700pts 浦岡隆志、塙圭介
4位 640pts 鈴木清司
5位 620pts 西嶋大策
何しろ1位の
羅立文と
土方隼斗が同点のため、今大会の結果で勝った方がMVPに輝くことになる。直接対決が実現すればこれほど面白い試合はない。ただし、この2名の成績が振るわなかった場合は、優勝者には220ポイント入るので、栗林達、浦岡隆志、塙圭介にもMVPのチャンスがある。
「新ルール」と「MVP争い」の2点からも必見のグランプリイースト最終戦。決勝会場のバグース六本木店には、先日の『関東オープン』でも多くのギャラリーが詰め掛けた。今回も同等以上の人出が見込まれる。ぜひ前売りチケット(バグース六本木店で前日まで電話予約→当日受取可)を購入し、遊びに行ってみよう!
〈T.KOBAYASHI(B.D.)〉