WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2012年) > 池袋決戦を制したのはA・玉城、B・安部、L・和泉!

過去のニュース(2012年)

2012.10.11 トーナメント

池袋決戦を制したのはA・玉城、B・安部、L・和泉!

第11回全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会

scene02.jpg

会場となった東京都豊島区池袋の『ロサ』。スリークッション以外の全部門が行われた


全参加者がお揃いのスポーツポロシャツにキューケースという出で立ちで集結した、東京都豊島区池袋の『ビリヤード・ロサ』。大会2日目の10月7日(日)、ロサの店内には観戦客や応援者など多くの人々が詰めかけ、アマチュアスポーツビリヤードの祭典らしく熱気と清々しさと緊張感が入り混じった空気が流れていた。

ここでキューを握ることが許されたのは、前日の予選を潜り抜けた男子A級、男子B級、女子級それぞれの32名のプレイヤー達。そして、共催された『ゆりーと杯 シニアの部』の16名と『同 障害者の部』の8名だ。ロサは都心最大級のビリヤード場だが午前中はその全てのテーブルを使って次々と試合が行われた。

scene01.jpg

『ゆりーと杯 シニアの部』と『同 障害者の部』もロサで同時開催された(写真は障害者の部・緑川選手)


男子A級は、全国のタイトルホルダー達を始めとした95名が参戦。予選・ナインボール5ゲーム先取、決勝・6ゲーム先取という「ショートゲーム」で、スリリングな試合の数々が展開された。優勝した玉城薫(沖縄)は、ベスト32から、岸田義晴(広島)、青木聖(埼玉)、寺田友紀(北海道)、長谷川俊介(神奈川)らの強豪アマを倒してファイナルへ進むと、この日終始安定感あるプレーを見せていた小川敬之(山口)に逆転勝利して本大会初優勝を飾った。高い技術力と勝負際の胆力が光った戴冠だった。

男子B級は64名が参加。優勝した安部達哉(大分)と準優勝の吉田真悟(沖縄)は、すぐにでもA級のフィールドで活躍できそうな高い攻撃力と優れた判断力を誇っていた。4ゲーム先取マッチでありながら、両名ともヒルヒル(3-3)にもつれることなく勝ち上がって来ていたのがそのいい証拠だ。

女子級は64名が参加。現女流球聖の佐原弘子がさすがの強さを発揮してファイナルへ進む。セミ・ファイナル、ジュニア日本代表・小西さみあとの試合はベストバウトだろう。だが、ファイナルではミスが多くなってしまったか。相対した和泉早衣子(静岡)はそれまでと変わらぬリズムで丁寧に取り切りを続けていた。勝利へのラスト3球も良くキューを出していたのが印象的だった。

teamokinawa.jpg

各級に入賞者を送り込んだ沖縄県勢。左から女子級3位・山里、男子A級優勝・玉城、男子B級2位・吉田


県別で見ると、A級で玉城が優勝、B級で吉田が2位、そして女子級で山里真希子が3位に入った沖縄県が大健闘を見せた。また、勝者と敗者が握手を交わして互いの健闘を讃え合ったり、シニアや障害者の試合にも最後まで大きな拍手や歓声が贈られるなど、「スポーツビリヤードイベント」として格別の連帯感が生まれていたことも付記したい。
〈T.KOBAYASHI(BD)〉