相手の高木は現日本ランキング1位の河原千尋を破って準決勝進出を果たしている。その高木に競り勝った(7ー5)木村は、ファイナルで三度目となる女王・梶谷への挑戦権を手に入れた。
決勝戦は梶谷のブレイクでスタート。「過去のファイナルのように頭が真っ白になることはなかった」という木村。それでも襲いかかる猛烈なプレッシャーをはね飛ばす集中力を見せて、6ー2で初優勝に王手をかけた。
ここから梶谷が1つ返すが、ラストは7番で「まさかあそこまでイメージ通りにいくとは思わなかった」セーフティを決めてファウルを奪うと、丁寧に3球を沈め、キューを高々と掲げて初優勝の喜びを全身で表した。
上位入賞者。左から3位タイ・夕川、優勝・木村、準優勝・梶谷、3位タイ・高木