多くのプロを輩出する歴史あるクラブ主催のトーナメント
9月30日(日)に『高井田ビリヤード(大阪府東大阪市)』において、『第29回ORCオープン』が、60名(内、アマチュア47名)の参加者を迎えて開催された。
大会会場となった『高井田ビリヤード』
この大会を主催するORC(大阪ローテーションクラブ)は、全国にある
日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)の各都道府県支部(クラブ)の中でも、半世紀以上の歴史を誇る古豪として知られる会だ。
出場資格がプロおよびアマチュアクラブ員(OB含む)に限定されるが、ローテーションに精通したプレイヤーが多く、試合もスムーズに進行。
ローテーションゲームらしい技の競い合いや、ワンミスが運命を決めるスリリングな展開を勝ち抜けて準決勝に進んだのは、枠順に
竹中寛、
川端聡、
杉原匡(以上、JPBA)、浜田翔介アマ(ORC)のプロ3名とアマ1名。
ここで2つのテーブルは共に拮抗した状態で最終(第3)ラックへと入り、ジャンプショットからゲームボールまでつないだ川端、ラストチャンスから5球を取り切った杉原が、それぞれファイナル進出を果たした。
優勝を果たしたのは杉原匡。自身久しぶりの優勝をを飾った
川端のブレイクでスタートした決勝戦もまた、第2ラックを終わって杉原が123点、川端が117点という均衡状態のまま最終ラックへ突入。ここで序盤は開けた形にならずセーフティの応酬となるが、チャンスを得た杉原がしっかりと球をつないで、ゲームボールの11番まで到達して、小さくも拳を握りしめた。
前列左から竹中寛(3位)、杉原匡(優勝)、川端聡(準優勝)、浜田翔介(3位・ベストアマ) とORCのメンバー
「オープン戦の優勝は去年の『日本縦断関西オープン』以来。正直、ホッとしたというのが本音です」。ホームで1年ぶりの勝利を収めた杉原は秋のビッグに向けて再び気持ちを入れ直した様子。台風による荒天となったが、大会は無事に終了してORCは来年の30回記念大会へと向かう。