西日本グランプリ第4戦(西G3)
9月9日(日)に大阪市の『タツミ』で開催された西日本グランプリ最終戦(第4戦)。大井直幸、川端聡の西日本2強が不在であった今回は予想通り大混戦となった。
'08年以来久々の優勝を飾った神箸久貴
ベスト16からショットクロックを導入して30秒の制限を設けたことで、よりスピーディーでスリリングな演出を実現したといえるだろう。これが明暗を分けたゲームもあっただろうが、そこはプロとして臨機応変な対応も技量の内。
また準決勝の前にはギャラリーとプロによるペアマッチが行われ、勝負の合間にリラックスした雰囲気でコミュニケーションを楽しんだ。トーナメント形式で行うことはせず、勝利チームのアマチュア選手には記念品が贈られるとのこと。こうしたファンサービスを充実させていくこともプロ団体の責務と窺えた。
3位タイの山川英樹
この日までの西日本ランキングトップ10からベスト8に残ったのは山川英樹ただ1人。その山川は準決勝で神箸久貴に敗れ、また反対の山ではランキング11位にいる田中雅明が石田達廣に敗れる結果となった。
同じく3位タイの田中雅明
こうしてファイナルは3年ぶりのグランプリ優勝を狙う石田と、'08年にシリーズ2連覇を果たして以来のグランプリタイトルを目指す神箸のカードとなった。
神箸が4-2とリードで折り返したゲームは、ここから石田が一気に3連取を果たして逆転に成功。ここで神箸が1つ返して5-5。どちらも優勝まであと2ポイント。次ラックの3番で神箸にミスが出ると、石田が取り切って先に王手。しかし次ラックでは石田も7番でミスをして、お返しをする格好でヒルヒルに突入。
準優勝の石田達廣。3年ぶりの優勝は惜しくもならず
神箸のラストブレイクは何と5個イン。取り出しの5番を守るが微妙な形が残る。両者、セーフティを巧みに決める攻防が続くが、石田が攻めた7番を逸らして、残りを取り切った神箸が4年ぶりとなる嬉しいグランプリタイトルを手中に収めた。
上位入賞者。左からベストアマ賞を獲得した桐山裕嗣、3位タイ・田中、優勝・神箸、準優勝・石田、3位タイ・山川
タイムルールならではのスリリングなゲームはCBNTでも配信予定なので、ぜひスピードランアウトをご覧頂きたい。